一般大学に戦争学、戦史学すらほとんど無い日本において、中学生向けに戦争について西部氏が語ろうとした野心作。書いてある内容はほぼ公正であり、日本は悪いことをしていないとひたすら連呼するような馬鹿なことは書いていない。著者が著者だけに当たり前か。
人間の本性、国と国のあり方、ピースとは本来は平定の意味であること、日本国憲法前文・9条の歪さ、靖国神社に対するエチケット、アメリカが日本を守ることは絶対に無いことなどを説明している。
戦前の14歳ならともかく、劣化した日本人に育てられた現在の中高生でこれを読もうとし、さらに理解できるのは、かなりの読解力と確固とした意思の持ち主であろう。彼らが日教組に毒されず、マスコミにも騙されず、日本を誇りに思うリアリストに育つことを願う。