死刑囚たちを一つの村に閉じ込める古代ローマの闘技場のように互いに殺し合いをさせながら見物し賭博の対象にまでする。
この設定は決して斬新なものではないかも知れない。これまでも似たようなシチュエーションでのサバイバルゲーム的設定の作品はあったと思う。
ただ、この作品はこのゲームの裏にある巨悪を描いている点。主人公が持つ過去に事情。そして、登場するキャラの個性で光るものがある。
惜しいのは三巻完結という限られたスペースで描き足りない部分があったように思う。
終盤の美少女暗殺者と無痛の巨人との戦いなど、大分説明的になってしまっている。本来ならもっと駆け引きやどんでん返しのある戦いとして盛り上げて欲しかったところだ。
もう一巻程度の余地があれば、さらに濃密で完成度の高い作品に仕上がったと思うのだが。