著者の『自信力が学生を変える』を読んだときに、若者に対する大人の誠実な向き合い方に、新鮮な喜びを覚えた。今回、本著に触れて、その感を強くした。本著の場合、子どもたちにはもちろんだが、子どもを取り巻くさまざまな大人たちに読んでもらいたい。そして自信力テストをまず自分で試してほしい。日々ストレスの溜まる生活に大人たちも自信力を回復することが求められる。私の中学生時代(団塊の世代です)を振り返ってみても、思春期の悩み、とりわけ人間関係から生じる諸問題を相談できる大人が回りにいるなんて考えられなかったし、相談しようとも思わなかった。それだけ高度経済成長社会は忙しかったし、子どもも自分なりに解決していくしかなかった。でも今は、とにかく子どもたちに、その気になれば回りに話せる人たちもいるんだよ、ということを解って欲しい。
各章の最後にあるコラムが楽しい。子どもに読んでもらいたいお薦めの本が沢山紹介されているのがいい。自信力をもつことは相手への思いやりをも深めることにつながることを教えてくれる本。