13日間で名文をー とはいうが実際のところ、この本で作者の
おじさんが言いたいことは、ものの見方を変えろということ。
肩の力を抜いてもっと気楽に考えなよっていうことだ。
実際、生徒たちの課題を発表させても、おじさんは全く添削をしない。
こういうものの見方もあるね、っていうことを生徒たちや読者たちに
気づかさせるのが彼の役目なのだ。
村上春樹や芥川龍之介のような小説を書きたいと思って
この本を参考に選んだ方たちは、テクニックや表現方法などで
学べる内容はほとんどない。この本の内容が目指しているのは
彼らのようなプロの小説家が書く、誰が読んでも名文と感じるような
表現方法の習得ではなく、自分の持っている才能をいかにして
引き伸ばして、それをはたから名文だと感じさせるかという
点にある。
結局のところ、この本を読み終えてから名文が書けるようになるか
どうかというのは、読者自身の感じ方しだいということである。
小中学生くらいの発想が柔軟な子供たちは全く読む必要のない本で
あるが、あたまの硬くなってしまった大人たちの脳みそのシワ伸ばし
には最適な本なのではないだろうか。