本作は、シリーズ中で唯一、VHSビデオを購入した作品である。
だから、それなりの思い入れがある。
前作が評判になったため、急遽続編を制作した、というものである。
だから、前作との繋がりにかなり無理があるが、それを吹き飛ばす傑作だ。
まず、オープニングで前作の唯一の生存者が殺害されるところ。
猫でショックを与え、安堵ののち急転直下、というテンポの良さが良い。
そして本編に入り、シリーズ中で最も人間味のあるジェイソンが、実に泥臭く登場する。
これが、リアリティをうまく演出していて、実に良い。
そう、この泥臭い、というところが、ジェイソンには必要なのだ。
それが、次作以降、次第にスタイリッシュになっていく。
それとともに、ジェイソンが超人化してしまう。
そうすると、シリーズは単なる無差別殺人鬼ものになってしまう。
都市伝説が、どこかにふっとんでしまうのだ。
しかし、本作のジェイソンは明らかに人間であり、血を流し、ころび、そして感情を表す。
本シリーズを考えるうえで、本作の重要度は高い。
そして、この流れで続編が制作されたら、本シリーズはまた違った者になっていただろう。
もっと泥臭い、しかし崇高なホラーシリーズとなったかもしれない。
残念である。