この本のタイトルは「129職種の年収一覧」となっているので、
色々な職種の人の年収がどうなっているのかについて書いてある本だと、
普通は思ってしまいます。少なくとも私はそう感じました。
しかし、実際に「129職種の年収一覧」に触れているのは、4ページ半の一覧表だけです。
一覧表が載ってるだけでこのタイトルはどうかと思います。
その129職種も、ビル清掃員、警備員、タクシー運転手、大工、鉄工、左官…といった、
パっと見ただけでどちらかというと生活が大変そうな職種ばかり。
数万はあるであろう職種から、恣意的な129種のみを選択しているようです。
本書は、その中のホームヘルパー、書店員、鉄筋工、ボイラー工、弁護士…といった
9職種のみについて、具体的な事例が紹介されていますが…やはりここでも、
明らかに生活が大変そうな職種のみ取り上げられています。弁護士は高収入そうですが、
この本で取り上げられているのは苦労している人の事例のみ。
3章構成の2章は、そのままずばり「ワーキングプアの実態」ですし、
結局129職種は何だったのだろう?と感じます。この本を読むと、
ほとんどの職業はワーキングプアであると錯覚しそうです。
この本の著者は、「最初に結論ありき」で恣意的に職種を選択し、
恣意的に事例を掲載し、著者にとって都合のいい結論に持っていくために
この本を書いたのでしょうか?