アカデミー監督賞受賞監督ダニーボイルの描く実話を元にしたサスペンスです。
評価は星五つ。
登場人物はほぼ主人公一人、更にその主人公が岩壁に腕を挟まれ一歩も動けない状態になってからの『127時間』という題材を映画化してしまった事がまず何よりスゴイ。
画的に変化の乏しいスクリーンから目を反らさせない演出の巧みさ、主役ジェームズフランコの見事な演技は素晴らしいと思います。
その他にも雄大で美しい自然の映像、多くの人に内省を促すであろう主役アーロンの独り語り、それでいて前向きになれる何かを貰える結末等々90分の映像にかなりの見応えが詰まっている映画だと思います。
ですが、私は人には絶対にお薦め出来ません。
その理由がタイトルにもあり後述する『残酷シーン』。
このシーンはある程度ホラー映画を見慣れた方でも直視は難しいのではないかと…。
何か怖いかって息の詰まるような痛いシーンがとにかく長い、ジワジワと長い。
私は殆ど目を背けてしまいました。
主人公のとった脱出方法は全く突飛な方法ではありません。
しかしそれは壮絶で脱出を成し遂げる事が出来たのは彼だったからであり、普通ならばその方法を思い立ったとしてもまず成し遂げられません。
残酷シーンの長さはその行為の壮絶さを現すと共に、彼の並々ならぬ根性、そして生への執着を表しているのだと感じました。
『生』の力強さを感じさせてくれる作品です。
お薦めは出来ませんが、見る価値はあります。