私の期待値のもっとも高い作家、それはディーヴァー。
本作はプロット、ちょっと凝りすぎです。
相変わらずめまぐるしく動く物語。本作では、アメリカ、そしてニューヨークの歴史を謎に解きに取り込んでいます。それはそれで満足なのですが、ストーリーの最後のプロット運びに「あれっ」と思いました。
ディーヴァーの長編には、プロット、人物描写(ドラマ)、アクションの3つの要素が絡み合って進んでいくのですが、人物描写とアクションはまずまずです。今回の敵役、未詳のキャラはなかなか魅力的。ちょっと同情したり。被害者の女子高生はいまいち固いですが、その女友達や舞台となるハーレムの街の描写などは、リンカーン・ライムシリーズの平均値以上。アクションシーンは十分。コフィンダンサーまでは行かないまでも、ハードな銃撃戦、爆弾処理シーン等もふんだんで、満足しました。
ただ惜しむべくは、最後の2章ですね。それまでの積み上がって、積み上がって固めた伏線からクライマックスに至ったエンディングに2回のどんでん返しは不要かと私は感じました。
名人も凝りすぎましたね。
最後に、本作には、今までの登場人物がふんだんに登場します。ファンには楽しいです。