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12月のベロニカ (富士見ファンタジア文庫)
 
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12月のベロニカ (富士見ファンタジア文庫) [文庫]

貴子 潤一郎 , ともぞ
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

ファンタジア大賞8年ぶりの大賞受賞

若き騎士フレイルと片腕の男ハキュリー。二人の出会いは女神のもたらした運命だったのか……。幼なじみとの淡い恋と別れ、騎士の誇りと友情、夢と絶望そして打算と裏切りが絡み合う珠玉のハイ・ファンタジー!

内容(「BOOK」データベースより)

幼なじみの少女と交わした小さな約束。それを果たすために私は生きてきた。『ベロニカ』―女神ファウゼルに仕える巫女の事だ―になるため、彼女は14歳の時に都会に連れて行かれてしまった。私は“ベロニカの騎士”となるべく、彼女を追いかけて村を飛び出した。だが、次代の神の代理人として重要人物となってしまった彼女に、ただの田舎者でしかない私は会うことすら許されなかった。その時から私の旅は始まった。10年の間に、兵士からたたき上げ騎士になり、ついに“ベロニカの騎士”となる13人の候補に選ばれたのだ。だが約束が果たされそうになったその時、事件は起きた。まるで何者かが私の運命を弄んでいるかのように…。過酷な宿命に立ち向かう、純粋な男たちの友情と夢、愛そして闘いを描く!第14回ファンタジア大賞受賞のエターナル・ラブ・ファンタジー。

登録情報

  • 文庫: 292ページ
  • 出版社: 富士見書房 (2003/01)
  • ISBN-10: 482911486X
  • ISBN-13: 978-4829114865
  • 発売日: 2003/01
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.4 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 242,256位 (本のベストセラーを見る)
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15 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 充分「あり」だ。, 2003/4/29
レビュー対象商品: 12月のベロニカ (富士見ファンタジア文庫) (文庫)
八年ぶりのファンタジア大賞作と聞いて、読んだ。
近年のジュニアエンタメに辟易していたぼくとしては、喜ばしい作品だった。近頃のそれは、「どたばた」やギャグといったものがうるさい感じになっているものが多いが、この作品はいたって真面目だ。魔物などといった類も出てこないところが偉いと思う。

また、近頃のジュニアエンタメ小説は、あまりにも奇をてらったような「奇抜アイデア一本やり」の作品が多い。「そんな珍奇な設定ありえないよ」と思うものが多々ある。そんな中で、この作品は、光る。古典的でおもしろくないという人もいるかもしれないが、話の柱なんてものは古典でいいのだ。終わりに向かうにつれ、オリジナリティが出てくればいい。と、ぼくは思う。
文章はやや弱い気もする。?りが「構成のうまさ」であるがゆえか、説明ばかりで、いまいち描写に乏しい。それでも、やはりこの作品の構成には、短所を忘れさせるだけの輝きがあると思う。

この本を読んで、ぜひ友人知人にも読ませたいと思った。この作品なら、現代のジュニアエンタメとして、誰にでも胸を張ってみせることができる。そう思う。将来このジャンルが、この作品のような方向に進んでいってくれることを、ぼくは心から願っている。

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8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 もちろん大賞に相応しい力作だと思います, 2005/11/8
By 
ミーミルの泉 (北海道) - レビューをすべて見る
(トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: 12月のベロニカ (富士見ファンタジア文庫) (文庫)
大賞受賞作は本格派、という決まりがあるわけでもないのでしょうが、ファンタジア大賞受賞作である『12月のベロニカ』はファンタジーとしてもとりあえず小説としても充分本格派といえるのではないでしょうか。
文章はやや説明調で理屈っぽく、やや堅苦しさを感じる人はいるかもしれませんが、さすがに上手いと思います。ただ、本書の基本となる構成が叙述トリックであり、それを成立させる都合上一人称で描かざるを得なかったのが少し惜しいでしょうか。こういう力のある小説は、三人称で描いた方が更なる描写の広がりが期待できるものですから。
まあ、特にライトノベルの場合は一人称の方が主人公に感情移入し易いという長所もあるので、それはそれでいいのですが。

その叙述トリックに引っかかるか引っかからないかは別としても、充分に面白く読ませてくれる小説です。
一人称で描かれている主人公の「私」というキャラクターが熱いです。自分の夢、目標を叶えるために、力強く困難を克服していく様には、よほど冷め切った人でもない限り感情移入できるのではないでしょうか。

叙述トリックの仕掛けはみごとでしたが、三人称でトリックが無かった方が再読しようという気を起こさせる作品になっていたかもしれません。直球勝負でも充分に力のある面白い作品なのですから。

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9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 美しく、そして悲しい, 2003/1/31
By 
ディレッタント - レビューをすべて見る
(トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: 12月のベロニカ (富士見ファンタジア文庫) (文庫)
これまで多くの人気作家を輩出しているファンタジア長編小説大賞で、8年ぶりの大賞受賞作だというので買ってみました。
女神ファウゼルの依代として、代替わりしたその時から死ぬまで眠り続ける女神の巫女ベロニカ。その傍らでベロニカが死ぬその時まで不死と老いることのない肉体を持って守り続けるベロニカの騎士。

ベロニカの後継者となった幼なじみと交わした約束──彼女がベロニカになったらその騎士となる──を果たすため田舎から飛び出し、必死の思いで兵士から騎士まで上がり、ベロニカの騎士の候補者となった“私”は、ようやく約束を果たせそうになったその時、運命が彼らを嘲笑うかのように事件が起こった──

ストーリーの美しさ、悲しさ、作品中に巧みに仕掛けられた、あっけにとられた仕掛けの数々。これほど完成度の高い作品はそうそうお目にかかれるものではなく、これならば入賞しても不思議はない、否、これで落とされるわけなどないと言える作品です。

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