トールギス1/100は今のところこのキットだけ。近年小説のおかげでMG化が進むウイングシリーズですので、ゆくゆくはトールギスも…と夢はふくらみます(エピオンよりこっちを先にして欲しかったなぁ)が、現時点で一番出来のいい立体はこのキットです。
トールギス1、2、3を選択して組み立てるコンパチ仕様で、ドーバーガン、メガライフル、ラウンドシールド、ヒートロッド付きシールド、ビームサーベル×2と凡そ劇中の武器も一通り揃った親切さが良いです。
色分け、分割に関してはまぁ、当時の水準通りですが、プロポーションがスマートでカッコいいです。カトキデザインをキメキメに強調したかのような、太もも・胴体を短く、膝下を長く採ったモデル体型と、肩幅の広さが騎士甲冑を思わせます。
ただ、顔のパーツを始め、細かいパーツが、基本エッジが甘いので面出し、シャープ化は必要です。こういう所に技術の進歩が偲ばれますね。
可動は悪くないんですが、動くだけで保持力がなく、改造無しでは素立ちするしか飾り方はないかんじです。
この辺りのキットをきっちり完成させてきたかどうかで、今のHGやMGの評価はまるで変わってくるでしょうね。箱の完成写真のようにするのにかかる手間がまるで違いますから。
その上で、やはりオススメのキットです。形はとても良いのです。キットに求めるのはそこまでにして、あとは自分で作るのがプラモデル作りの楽しさです。
合わせ目を消し、甘いエッジを削り出し、関節を補強し、きちんと塗装すれば、ちゃんと今時のモデルに負けないトールギスが完成します。
あ、でもトールギス3のとさかだけはちょっといただけないですね。太すぎるし、取り付け角度が縦すぎるので、ピンのカットとかなりのシャープ化が必要です。
腕に自信のある上級者なら、MGの肩関節を移植するとポーズの幅が劇的に広がる上、ちょっと離れ気味な肩フレームを胴体に寄せられます。
あとちょっとを自分で改造できる方に是非とも手にとっていただきたいいい素材だと思われます。