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100歳の少年と12通の手紙 [DVD]
 
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100歳の少年と12通の手紙 [DVD]

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内容(「Oricon」データベースより)

世界40ヵ国で愛され続けるベストセラー小説の映画化!白血病を患い、余命わずか12日という10歳の少年オスカー。医師はおろか両親までもが気を遣い、真実を語ろうとしないことにうんざりしている。そんな中、病院内で偶然出会った宅配ピザの女主人ローズは、唯一彼に正直に接してくれる大人だった。オスカーの希望で12日間、彼の元を訪れる約束をするローズ。その日からオスカーの毎日が目まぐるしく展開していく…。

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 タイトルを見たとき、
「ああ、難病モノね」
 と思ってしまった。異常なスピードで老化していく難病があることを思い出したからだ。
 だから、「ご馳走様でした」と思って観にいく予定はしていなかったのだけど、友人から「良かった」との話を聞いたので、観に行った。その友人のおかげで、その年のトップ5に入る作品を見逃さずにすんだ。
 難病モノは基本的に嫌いだ。主人公やその周辺の人を殺すことで安直に泣かせようという企画が見え透いてしまうからだ。
 ただ、この考えは少し改めなければなるまい。
 この考えで企画された映画がバカのように拡大再生産されている国は、もしかしたら日本だけなのかもしれない。少なくとも、海を渡って日本に来るような作品には、そこまでの安直な作品は少ないかもしれない。新しい視線や、描き方というものが、最低限は含まれているのではないかと思う。
 だから、少年の病気も白血病と、実にありふれた設定である。わずか10歳で死んでしまう少年の死ぬシーンで泣かせることを狙っていないので、それでいいのである。医学知識を駆使し珍しい難病を引っ張ってくることで、せめてもの差別化を図ろうとする日本映画のケレン味は、ここにはない。
 この映画には、そんなケレン味は必要がない。幼くして死んでしまう子どもが、長生きしている人が気づかないでいる人生の意味や尊さに気づき、満足して死んでいくというテーマがしっかりとあるからだ。
 余命12日という設定の中で、12通の手紙を神様に書くという形で、ストーリーが語られる。100歳の少年というのは、一日を10年のつもりで生きてみるという遊びの発想から来ている。
 核になるのは、白血病の少年オスカーとピンクの服を着たピザ屋の女性ローズだ。
 白血病で余命少ないオスカーは、入院している小児病棟の中でも特別扱いで、どんな悪戯をしても叱られない。(一緒に入院している周囲の子どもたちは奇病難病ぞろい。)そんな張り合いのなさは両親に対してもある。両親は、子どもの死と正面から向き合えず、オスカーを避けてしまうのだ。誰にもかまってもらえないオスカーは、病院にピザの配達に来たピンクずくめの女性ローズの口の悪さが面白く、彼女にだけ心を開くようになる。病院の院長(マックス・フォン・シドー!)はオスカーの心を開けるのは彼女だけと、毎日ピザを注文する代わりに、オスカーの面倒を見てくれるようお願いする。病院嫌いで病気嫌いのローズは嫌々ながらオスカーの面倒を見るようになり……というお話し。
 60歳のオスカーが自分の一生を振り返ってみたり、70歳のオスカーが人生の意味を見出したりと、本当は10歳の小さな子どもが、大人のような老人のような人生を達観したようなことを語るところなど、切なさの中にも暖かい微笑が含まれている。
 ローズは元女子レスラーで、リングでの戦いを人生の戦いのたとえ話に使い、オスカーに話して聞かせるという演出も、可愛らしくもバカバカしくって面白い。
 オスカーの両親との心の交流を取り戻す話しとか、寓話は寓話らしく、はずせないポイントをきちんと抑えている。
 オスカーの死のシーンも……、お涙頂戴の映画じゃない。
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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By わいじょん VINE™ メンバー
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何て清清しい映画なんでしょうか!難病もの映画が大嫌いな私がこの映画を観ようと思ったのは、“地上5センチの恋心”の監督が原作・脚本・監督をしていると知ったからです。あの平凡な人々への人生賛歌の傑作の作家が、ベタな病気ネタで観客の涙を無理にしぼりとるなんて姑息な映画を撮るはずないと思いましたが、これ程ポジティブなエネルギーに溢れているとは!テーマはどんな人間でも早かれ遅かれいつかは死ぬけれども、毎日を精一杯生きれば幸せなのかも・・・というもので、全編にわたっていろんな人物の目を通して描かれ揺るぎなし。私は主人公の白血病の少年と両親とのちょっとした心のすれ違いが、クリスマスの日にもう一人の主人公、口の悪い死を恐れる派手なおばちゃんの家族もまきこんで優しくほぐれていくシーンがとっても印象に残りました。皆で歌う子守唄には、これまたさりげないシーンなのでまた泣けます。勿論病院での“青い少女”との初恋エピソードも、あまりにも微笑ましくてまた泣けます。1日を10年で計算して生きてみる、というのもベタな設定のようですが、これも3日目になると“30代は気苦労が多いよ”なんてユーモアでの味付けになっているだけで押し付けがましさがないんです。出てくる人物は深い演技で流石の院長先生を初め、奇病の役で明るい個性爆発の患者たち、そして素晴らしい主役の2人、先の御両親、出てくる役者の全て魅力的なこと!この監督ならではのスラップスティックな弾けるポップでファンタジックなシーンもうまく映画に溶け込んでます。ラストのCGの使い方なんか、すごく趣味もいいし。ということで,病気もの映画が嫌いな人にも是非お勧めします!(難病ものが大嫌いな私も“ラストコンサート”だけはヒロインの魅力と音楽の良さで、あれだけはベタな涙を毎回流しますけど・・・)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By きゅうきゅう トップ500レビュアー VINE™ メンバー
原作、脚本、監督という多才さを発揮するクリエーターの中で、映像の完成度については割り引いて鑑賞することになりがちだ。
しかしこのエリック・エマニュエル・シュミットはすべてにおいて最高の輝きをみせてくれた。
映画を観てから原作を読んだ。医師の間で評判となり、世界中でベストセラーになった原作も素晴らしかった。手紙の便箋のデザインと手紙文のスタイルに乗せた美しいストーリー。この作品なら誰もが映画化したがるだろうと思う。しかしシュミットは自分が映画化しなければならないという使命感を持ち、脚本、監督に乗り出す。私の知る成功事例はマイケル・クライトンの「大列車強盗」それひとつしかない。しかし彼はまるで別の人物のようにストーリーをなぞるのではない、映像としての完成度を創造する才能と技術がある。素晴らしいプロフェッショナルな仕上がり。
 原作では優しさ溢れる物静かな看護士が映画では、パワフルでともに夢見てくれる女性として描かれて、実に映画的に昇華されている。人物構成から紡がれた夢想風景がまた素晴らしい。私の大好きな「アメリ」に通じるものがある。最近の作品だと「サッカーパンチ」が近いか。画面構成、色彩バランス、タイミング、音楽の使い方=ミッシェル・ルグラン!!!〜本当にため息が出る。これがはじめてのメガホンだとはとても思えない。もちろん製作チームは望むべきベストな素晴らしい面々であるが、彼らの実力を200%発揮させている。

残念なのはこの素晴らしい作品がブルーレイでは出ていないこと。映像、音声ともにBD品質で楽しみたいじゃないですか!
たまたま今月のWOWOWで発見。やはりHDで観るべき作品だ!!!放送品質を超えるBDの画質、TrueHDサラウンドを是非!!!

映画を観てからでも原作も読んで欲しい。「神様とお話した12通の手紙:2003年刊PHP出版」または「映画と同タイトル:2010年刊河出書房新書」アマゾンで中古でも買えますよ〜。
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