これまで藤巻氏の著作をほとんど読みましたが、新味がまったくありません。藤巻氏の著作を過去に読んだことがある方は読む必要なし。時間の無駄です。出版側もそれをわかって廉価な新書形態にしたのかもと勘ぐりたくなります。
相変わらずの強気論のオンパレードですが、サブプライム軽視で相場見通しを大きく外した筆頭の人物であることは今更書くまでもないでしょう。ここ数年で株式や投信に投資し含み損を抱えている人で、弱気ムードが蔓延する現在において何か心の安寧につながる強気論を求めている人にはいい読み物かもしれません。ただし、繰り返しますが、この方の相場観はここ数年でまったく外れていることを踏まえたうえで話半分で捉えるのがよいでしょう。冒頭に昨年10月初旬に日本株のすべてと米株の半分を売った(≒著者の相場観は外れていると思われるかもしれないが、危機一髪のところで逃げたのだという崖っぷちの誇示?)という話、私はにわかに信じる気にはなりません。そもそもそんなに自分の相場観に自信があるなら、こんな本を書いていないで自分の財産の運用に集中しているはず。