黒川芽以の記念すべきファーストアルバム。
シングル収録曲5曲に加え、去年の5月に披露されたきりだった「今日のまま」、バラエティ番組のタイアップ曲「BLAST」、
そして彼女自身が作詞作曲した「笑顔の人」「心の証」「なんにもない」の計10曲の内容です。
シングル曲、特に「ひとつだけ」「泪の海」がやはり白眉の出来だと思うのですが、
自作3曲もなかなか面白いものに仕上がっています。
「笑顔の人」は、作曲過程の鼻歌をそのまま歌ったようなフワフワしたメロディーが心地よい曲です。
ジブリっぽい響きの「心の証」。ミュージカル調のボーカルが面白いです。
オルゴールのバッキングのみで歌われる「なんにもない」は、詞の内容の良い悪いは別にして、彼女自身の独白のように聴こえます。
他にも「そら色のスケッチブック」「BLAST」「シアワセがふえるより哀しみをへらしたい」では作詞に参加していて、
彼女の創作に対する強い意欲が感じられます。
このアルバムについて彼女は「聴いた人それぞれの心の中に色んな“芽”が生まれればいい」と豊かなイメージを抱いていますが、
まさにそのようなイメージを喚起させる作品となっています。
ちなみにこのアルバム。歌詞カードに載っている歌詞は全て彼女の手書きで、
載っている写真の選択・配置まで全てセルフプロデュースしているので、
レンタルしてコピーではなく、実際に購入して楽しんでもらいたいです。