本書は、毎日中学生新聞に連載していた「香山リカのココロランド」と
いうコラムの2001年〜2004年掲載分に加筆修正してまとめたものである。
このコラムは、著者が10代の頃に考えたりつまずいたりしたことを思い
出しながら書いたもので、内容も多岐に渡っている。
本書の構成としては、1つのテーマについて3ページを費やし、中高生
にも読みやすい文体でまとめられている。
具体的な内容としては、勉強のことや将来のことについて、親や友達と
の付き合いについて、世の中のことについて、自分自身を大切にするこ
とについて等、幅広く書かれている。
大人から見ると中高生はまだまだ純粋な子どもに見えるものだが、当の
生徒たちからすると、毎日楽しいばかりではなく、彼らにとっては人生で
初めて向き合う悩みも抱えながら、頑張って過ごしているものではない
だろうか。
本書は、そんな中高生たちによく見られる悩みや葛藤や関心事を適切に
取り上げ、中高生の気持ちに寄り添いながら書き記した、優しさを感じる
一冊である。毎日を精いっぱい生きて過ごしている中高生にこそ読んで
もらいたいし、悩みのある生徒は、この本を読んで著者の考え方を知れば
心が楽になるかもしれない。
中高生に向けて書かれた、内容的にもジュニア新書らしい爽やかな一冊
である。