今までにないユニークな貧乏キャラクターのグラビアアイドルとして人気が出て来て、これからという時に・・・
正直こんな事までネタにして売れたいのかと、TVの中の彼女を蔑視気味に見ていた。
であれば何故この様な選択をしたのか、凡人の私には理解できなかった。
文庫本を読んだという事は、彼女が自殺して以降に目を通したと言う事になる。
死を考える以前に書いた自伝の中に、その疑問に対する回答が有るかも知れないとの興味が中心であった。
読み易い文章であったが、内容はとてもアイドル本とは思えない物だった。
レイプされた事や、不良グループとつるんで落ちるとこまで落ちた人生、風俗で金銭を稼いだ事、数々の裏切り・・・
そこには私たちが普通、経験する事の無い睦美のデビュー前の凄まじい世界が描かれていた。
彼女自身巻末で「これが本当の私です。夢を壊してごめんなさい。それでもファンでいてくれますか。」と書いている。
けなげである。
もしという言葉は使うべきでは無いだろうが、もし睦美が普通の家庭に生まれたらと思う。
頼れる人を求めながらも強がって生きてきた人生、アイドルを夢見た少女が夢を実現させても、彼女の前に白馬の王子様が現れる事はついに無かった。
61才のオヤジが23才の女性に人生を教えてもらった。