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10万年の世界経済史 下
 
 

10万年の世界経済史 下 [単行本]

グレゴリー・クラーク , 久保 恵美子
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

「以上の議論は、少なくとも10万年間続いた変化に乏しいマルサス的経済が、近代的経済へ移行したのは、1760~1800年のあいだだったことを物語っている。人類史上ではほんの一瞬ともいえる短いあいだに、この二つの制度間の決定的断絶が生じたかのようにみえるが、このような見方は誤りである」(本書一二章「英国の産業革命」)

日本や中国ではなく、なぜ英国で産業革命が先行したのか。人口の飛躍的な増大、米国などの原料生産国との貿易の活発化などが偶然重なったため、技術進歩のゆるやかな上昇が経済構造の突然の変化に見える、と著者は見る。
経済成長論の外因的成長論、複数均衡説、内因的成長論を検証しながら、文化的、遺伝的「要因」を明らかにしていく手捌きは、推理小説のような知的興奮を誘う。

内容(「BOOK」データベースより)

近代の急激な経済成長をもたらした勤勉な中産階級的価値観がなぜ生まれたのか?日本や中国ではなく、英国が産業革命で先行したのは、文化的、遺伝的な「偶然」の産物だった。英国で産業革命が起きた謎を大胆に解く。

登録情報

  • 単行本: 334ページ
  • 出版社: 日経BP社 (2009/4/23)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4822247422
  • ISBN-13: 978-4822247423
  • 発売日: 2009/4/23
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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45 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By h.yamagata 殿堂入りレビュアー
形式:単行本
(上巻より続く)

さて産業革命で重要だったのは、知識資本、つまり技術革新で、それによる労働生産性が高まったからだ、と下巻では述べる。はいはい。でも技術革新の重要性は、それこそ昔からロバート・ソローやグリリカスやジョルゲンソンがさんざん言ってきたことだ。

で、産業革命はイギリスだけが、科学技術への投資をいっぱいやったから起きたとのこと。じゃあ、それがなぜイギリスで起きたの? それは、金持ちのほうが子だくさんで、それが社会にそういう価値観を広めたから(それに対して日本や中国の支配階級はそんなに子だくさんではなかった)。

うーん、でも人口構成が変わるのは時間がかかるし、それではなぜ突然産業革命が起きたのかの説明にはならないのでは? そして、これは決して直接的には照明しようがなくて、ただのお話で終わっている。

そしてなぜいま世界に経済格差があるかというと……労働生産性(または効率)が上がったからだ! 金持ちの国はみんなががんばって効率よく働いている!!! 途上国の労働者はサクシュされていると騒ぐが、実は怠けているのだ!! 世銀やIMFは発展の格差を制度や社会システムのせいにするが、そんなのはまちがっている!!

いや、世銀やIMFは、人が怠けず働くための仕組みをどう作るか考えて制度と言っているのですし……じゃああなたはどうしたら人ががんばって働くと思うんですか、クラークさん?

かれはこれに対して、「わからん」とおっしゃるのです。えー、では何もわからんではないですか。

一〇万年前からの世界各地のデータを駆使した分析は、おもしろいといえばおもしろい。上巻の、マルサスの罠にはまった世界の様子は特によみごたえがあるところ。でも肝心の産業革命については、ずいぶん分析も薄いうえ、出てきた答えは実は何ら目新しくない。そして最後は「わからん」というのでは、読んだ人は怒るのではないかな。なぜほかのレビューアがほめているのかは謎ですが、大山鳴動して何とやら、としか言いようのない本。労作ではあるんだが……
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16 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Jupiter
形式:単行本
産業革命を、単に技術的な発明による発展としてとらえるのではなく、人口を切り口にして、人口が増えても一人当たりの所得が減らずむしろ増えることが可能となったこと、そしてその背景を整理しなおしています。

中国や日本も含めて世界各国のデータをもとにわかりやすく話を展開しており、中国やインドといった新興国の経済発展とその行き着く先、先進国と途上国の格差問題、そして日本の少子化問題など、今の時代を考えるために大いに参考となる書だと思います。
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15 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
1800年にイギリスで産業革命が起こったことは
その地理的、人口変化の過程で偶然が起こしたと大胆な仮説である。
もちろん、機械工業という技術革新があったことは確かであったが
外的環境なくして富をもたらすことにはならないのである。

それでも最後の章では幸福度に言及し、経済的に豊かになることが
決して幸福度の向上にはつながらないと言及しているところに納得。

上下巻通して、非常に読み応えのある本であった。
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