例えば1stにあった様な、ストレートで正統派で心にゆっくり染み入るような楽曲はありません。
むしろ今作は全体的に暴力的、かなり破壊力に重点を置いた作品になっています。
東洋のテクノと言うタイトルから、勿論テクノっぽさがあったりもするんですが、根本的にはハチゲキ節と言いますか、捻くれまくったサウンドにキテレツな歌詞、そしてキャッチーな歌メロ&ブチ切れ男性ヴォーカル&より美麗になった女性ヴォーカル。
また随所にハードコア的な要素が散りばめられていて、破壊的な衝動を感じます。そして今作はバラードがありません。1曲目からラスト9曲目まで全力で突っ走る。正に現代のジャパニーズパンクの最新型。誰が何と言おうとハードコアでありポストパンクです。
ヘヴィなリフもあり、疾走感とそれに重なるキーボードの音が何とも生々しく刺激的で新しい。
相変わらずクセの強いリズム、聴いたら病みつきになる事はウケあいです。
トータル28分ですがラスト1曲までは一切休みなし。
何よりも濃過ぎるのは#1、ブチ切れっぷりがやはり最高潮です。キレイなメロディのイントロから塔山さんの歌唱とJ.M.さんの伸びある美声が妖しく絡む#4、盆踊り的なリズムとトランスロックをハイブリッドさせた#6なども面白い。アルバム中最もテンポがゆったりした#9は、アルバム中では一番落ち着いた(ように見せかけている)楽曲で、何とも言えない不思議な余韻を残してこのアルバムを〆てしまいます。
濃さの塊のようなアルバムなので、是非レコード屋なんかでも試しに聴いてみてください。たぶんそのまま買って帰るハメになりますんで!