有名な中村先生の文庫本シリーズ最新作、千本ノック第4弾です。
問題数は巻を重ねるごとに減っていますが、それでも、最近の出題傾向に沿った、というか、本番で出たまんまの問題が出題されています。
私は、今年は1月、5月、7月とTOEICを受けましたが、今年に入ってから出題された文法事項、語法、表現などがじゃんじゃか出てきます。
(その内容はネタバレになるので敢えて書きませんが)
著者の中村先生は、(自身のスコアには拘らず)毎回試験を受けて、出題された問題を記憶し、項目だけをそのままに文章表現を変えてこの本の問題を作っているそうです。
TOEICは約1年周期で同じ問題が繰り返し出題されるため、この本に載っている事項も、今後の本番で必ず出題されるでしょう。
言ってみれば、事実上の過去問、TOEIC Part5虎の巻です。
本人は「はじめに」でそのようなことを強調して書いていないので(昨今のビジネスシーンにおける英語とTOEICの重要性などについて語っている)、パッとこの本を手に取った人には、その効果のすごさが伝わらないのではないか、という点が若干心配になります(笑)。
さて、よく指摘される解説の粗さですが、確かに今回も「他では意味が通りません」「ビジネスで英文に触れている人であれば簡単な問題です」などの文言が繰り返し登場して、不親切感は否めません。
その点を鑑みて星をひとつ減らしました(全くの初心者が読み進めるのはムリ)。
ただ、この本は、最新傾向が反映されたちょっと難しい問題を手軽にたくさん解きたい、という中上級者向けの本なので、そういった方にとっては、この解説で十分、あるいは特に解説を重要視しなくてもよいのかもしれません。
これほどTOEICの「今」を鋭く突いた本を書ける人はそうそういないので、やはり、スコアアップのために価値ある1冊であることは間違いありません。