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1ドル50円時代を生き抜く日本経済
 
 

1ドル50円時代を生き抜く日本経済 [単行本]

浜 矩子
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

2011年、日本経済は「1ドル50円時代」に突入する! 現在の円高は急速なドル安が原因だが、世界経済の実態を分析すると、さらなるドル暴落が予想される。 こうした「超円高・超ドル安」経済」を軸としたグローバル経済の現状を詳細に解説し、円高によるデフレ化、産業の空洞化、地方経済の停滞などを改善する施策など、”超円高社会”を生き抜く方法を、今もっとも注目されるエコノミストが説く。

内容(「BOOK」データベースより)

現在の円高は急速なドル安が原因であるが、2011年にはさらなるドル暴落が予想される。“超円高ニッポン”によるデフレ化、産業の空洞化、地方経済の停滞などを改善する施策を、今最も注目されるエコノミストが鋭く説く。

登録情報

  • 単行本: 224ページ
  • 出版社: 朝日新聞出版 (2011/1/20)
  • ISBN-10: 4023308846
  • ISBN-13: 978-4023308848
  • 発売日: 2011/1/20
  • 商品の寸法: 19 x 12.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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内容を簡単に言うと
(1)今の状況は「円高」ではなく「ドル安」である。
(2)米ドルは信用度を下げ続け基軸通貨の座から下りる。
   つまりドル安が進む。
(3)そして円高はさらに進む。(1ドル50円は目安としての数値)
(4)しかし、円高が進んでも日本は恐れることはない。
   むしろ構造を転換するチャンスだ。
(5)ユーロは危うい通貨であり、元や円も基軸通貨にはなれない。
   今後は「基軸通貨無き時代」に突入する。
(6)今後の日本社会に対しての提言
というような感じです。

 野口悠起雄さんのように「購買力平価から見て、今はまだ円安水準。つまり円高が進む」というような数字での説明が乏しく「ドルの信用度が落ちるだけで円高がそれほど進むのか?」といった疑問が残ります。
 また、「1ドル50円時代をどう生き残るか」といった骨子の問題に対しては具体的な提言はありません。
大前研一さんのように「ウクライナの肥沃な土地と安い労働力で農業をしよう」といったような具体的なアイデアは見受けられませんね。(Q永漢氏も同じようなことを書いておられました)
やはり学者さんの考えであって、大前氏などの実務家とは違います。
 「日本経済が外需に対してどのくらい依存しており、1ドル50円でどのような影響があるのか。」また、「それにどう対処していくのか。」「円高がチャンスだというのなら、どうそのチャンスを活かすのか」については書かれていません。
「ルクセンブルクのような小国がちゃんと国を運営していっているのだから、日本も自治体レベルの小さな単位でまとまるべきではないのか」という意見が書かれていますが、同時に道州制では単位が大きいと書かれています。
道州制レベルのまとまりにすると、域内格差の拡大を招くというのが、その理由のようですが、道州制の最大のメリット「国の規制に縛られずに各地域が個別にグローバルな視点で活動できる」というメリットについては書かれていません。他の箇所からも、筆者は「日本は全体で一律に維持・発展するべきだ」と思っているようです。それは理想論に過ぎないと思います。道州制になったとしても、その域内で「できる地域」と「できない地域」が出てくるのは当たり前のことでしょう。
 「愛嬌と度胸」という事も書いておられます。「愛嬌」とは、すなわち来る者は拒まず。「度胸」とは、すなわち去るものは追わず。という事らしいです。つまり外国人労働者や企業を受け入れて、国内企業の海外流出は気にしないという事のようです。私もそれはそうだと思いますし、とめられない流れだと思います。が、しかし、その際発生する問題や、それでどうするのか?どうなるのか?という肝心の問題には触れられていません。
 後半は全くの「お題目」であり、国がどうすべきか・個人がどうすべきかといった読者が一番気になる部分については全く具体性に欠ける内容です。
 ブレトンウッズ以来の各国通貨の関係は、わかりやすくまとめてありますので、それを知りたい方にはいいかもしれませんが、今後自分の資産をどうするといった答えをお求めの方には向かない本だと思います。
このレビューは参考になりましたか?
14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By lssrt
マクロ経済を語った本であるが、驚くべきことに200ページ超の本文に統計やグラフが1つも出てこない。

「1ドル50円」とは何十回も連呼するけども、それが40円でも60円でもないという根拠はどこからくるのだろうか?購買力平価や実質実効レート等、経済学的ツールを示唆することは十分可能なはずだが、そういうものは一切ない。

強いて挙げれば「ドルの金兌換停止以来の調整を40年おこなってきているのだ」という主張があるのみだが、1971年の後であっても貿易収支にも日米それぞれに上下があり、それがまた為替に反映されているわけであって、ドル本位のシステムが疲弊したというだけで「1ドル50円」を提示されても説得力がない。

為替以外の議論も万事このような調子であって、その意見が正しいかどうかは別として、考察が鋭いのかとんちんかんなのかを判断するすべがない。つまるところ反自由主義者に耳心触りよく、算数の苦手な読者にアピールする本のように見える。

一般向けであるとはいってもマクロ経済学の定番の教科書の方がよほど役に立つのでないだろうか。
このレビューは参考になりましたか?
28 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
国際経済の現状を理解する上では、なかなか示唆に富む内容でした。各国がかかえる事情、各通貨の可能性など、おかげで頭の中で整理がつきました。

筆者の言うようにドルへの信任がじつはかなり前から揺らいでいるというのは、その通りであると思います。

ただ、これだけ借金が膨れ上がっている日本の円が、どうしてドルに対して強くなるのか、というあたりの説明が十分でないように映りました。

それに、表現にくり返しが多いのも、本書を読みづらくさせています。

あと、結論が推測で終わっているところも、「で、結局、これからどうなるの?」というところに明確な解答を与えられてはいません。

本書を読み終えて、筆者も危惧しているような「1ドル50円時代」という表現だけが一人歩きをしないことを祈るばかりです。
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1ドル50円時代を生き抜く日本経済 浜矩子 朝日新聞出版 2011年1月... 続きを読む
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