牧山さんの著書は何冊か購読済みですが、今回は思わず初レビューです。
平安ものでファンタジーて一体?と思いつつ、期待と不安半々に発売を待っていました…が、これは良いです!ファンタジー要素はタイムスリップに対してのみ。それ以外は至極平安時代の日常です。しかし、平安といっても風雅にしっとりしているわけではありません。そこは流石の牧山節!
特筆すべきは会話のテンポと言葉のチョイスのおもしろさ。
そして登場人物のキャラの個性が明確でわかりやすく、ブレないこと。
平安人(攻)と現代人(受)という時代や習慣のギャップを上手く生かした双方向ボケツッコミのようなコミカル且つリズム感あふれる会話がグイグイと世界に引き込んでくれます。歴史背景に沿った表現が多いにも拘わらず、堅苦しさを微塵も感じさせません。基本コメディですがラブとエロは切なく濃厚。互いに対する気持ちの描写などは流石にグっとくるものがあります。
王道(強引絶倫攻×ツンデレ)の萌えをしっかりと感じらました。
イラストもお上手で良いです。
作品はコメディなのに絵柄は上品で艶っぽいというこのギャップがむしろツボでした。
個人的に牧山さんの作品の中で一番好きかもしれません。
シリーズものとのことで、今後の展開に期待します。