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[新訳]留魂録
 
 

[新訳]留魂録 [新書]

松浦 光修
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

幕末の激動期、短い生涯を激しく燃やした吉田松陰。その情熱は周囲を動かし、高杉晋作や久坂玄瑞など、維新の中心となる人物を生み出す。本書は、松陰が、獄舎で処刑される前日の夕刻まで、自身の思いを発信し続けた『留魂録』を現代訳し、解説。さらに、『留魂録』以前の手紙や論文の中からも「死生観」をあらわした史料を選び加えた。また、一番弟子ともいえる金子重之助、松陰の処刑後も自らの志を貫き維新を迎えた野村和作に注目し、松陰との関わりを著した。死を恐れることなく、つねに前を向きつつ、死によって、みずからの命が断ち切られるまで、“誠”の心のもとに“私”を“更新” してやまなかった松陰の「死生観」を学ぶ。

著者について

皇學館大学文学部教授

登録情報

  • 新書: 360ページ
  • 出版社: PHP研究所 (2011/10/25)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4569800025
  • ISBN-13: 978-4569800028
  • 発売日: 2011/10/25
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 134,881位 (本のベストセラーを見る)
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By shinsei777 VINE™ メンバー
素晴らしい本だと思います。

昨今の「超訳」ブームには、些か良くないものを感じていた私ですが、
この現代語訳『留魂録』は、超訳ではないものの、
吉田松陰について学識深く、尊敬の念深い訳者による名文で、
松陰の心を、原文に即して良く伝えていることと思います。

『留魂録』と銘打っていますが、『留魂録』のみではなく、
『留魂録』に至るまでの、松陰の門下生や友人・同志に当てた手紙なども訳されています。
全七章のうち、『留魂録』は、第五・六章になります。
その構成は、以下の通りです。

はじめに 『留魂録』の奇跡
第一章 死生を想う
第二章 死生に対す
第三章 死生を悟る
第四章 死生を決す
第五章 死生を定む (『留魂録』上・安政六年十月二十六日)
第六章 死生を分かつ(『留魂録』下・安政六年十月二十六日)
第七章 死生を超えて――わが兄・吉田松陰
おわりに 魂をとどめて

当時の吉田松陰の心境の変化が「はじめに」から「おわりに」にかけて、
年代ごとに、松陰の手になる文が訳されて分かるようになっており、その前後には、
良く意を汲んだ訳者の解説が「前書」「余話」として挿入されています。
吉田松陰という方の人となりや当時の人間関係が愛情をもって語られております。

第七章では、松陰の二歳年下の妹・千代のインタビュー記事も訳されており、
家族の眼から見た吉田松陰の姿も垣間見ることができます。

また、現代語訳のみではなく、巻末には『留魂録』の原文が付記されており、
本文においても、重要な箇所は、原文が掲載されるなど、
心遣いの点でも、学問的な誠実さという点でも信頼できる書だと思います。

それ以外にも、「尊王攘夷」という思想が、偏狭なナショナリズムとは全く異なり、
幕末の世にあって、日本が生き残るための唯一の活路であった点など、
大変勉強になる論も示されておりました。

大和魂を失いつつある
現代の日本人にこそ、是非読んで欲しい一書です。
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By N
前作の『新訳 南洲翁遺訓』と同じく、著者による注釈が加えられている。
松浦教授と他の研究者との違いは、
自ら巨大な敵との政治闘争に身を投じた「行動者」であることだ。

単なる志の熱い若者に過ぎなかった松陰は、
盟友・金子重之助の死や獄中生活を経て覚醒し、
死の間際に悟りの境地に達する。
国体に全てを捧げ、最期まで門弟や同志に心を配り、
処刑の瞬間まで冷静だった松陰の死に様は、
ごく一握りの日本の偉人が実現した「高貴なる死」だった。

松陰の数々の手紙を含め、
本書の内容の全ては、政治運動における教訓であり、
「では現代を生きる我々には、何が出来るのか」
という、読者への問いかけに帰結している。
その先の答えは、我々読者が自分で考えて探さなければならない。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
当時掲載された松陰の妹へのインタビュー記事の意訳はとても興味深い。
家族が語る松陰の姿は、人間・吉田松陰の人柄を偲ばせる。この記事を読むことができただけでも購入した価値はあった。
その他にも、興味深い資料・記述が多く、幕末好きの方へなら自信を持っておススメできる。

内容は文句なく★5つだが、少々お説教くさい著書の主張(現代への嘆き?)はご愛嬌…ということで★4つ。
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