[復元投稿2012/5/22]
著者の杉山利恵子氏は、フランス語の研究歴も深く著書も数冊出版されているが、いままでの本は少々インパクトに欠けて、小生は買う気にならなかった。ところが、この本は気に入った。わかりやすいし、10時間程度あれば読める。初級を脱しかけている方々が復習し、実力を自己診断するに最適である。
NHKラジオ講座応用編で約2年前に放送されたものを土台としているので、編集スタッフも充実しているようで、校閲者のフランス人名も記載されている。断定はできないが誤植もないようだ。
具体的に特徴を挙げると、
(1)各課はすべて6パージュで構成。 全部で30ルソン。
(2)第1にDialogueの設定。これが実用的でおもしろい。翻訳が末尾についている。
(3)第2にこのdialogueの要の構文の文法的意味と特徴を解説。簡潔である。
(4)第3&4 (3)以外の文法説明。 これは、不幸にも「ケータイ万能〜」などのいい加減な本で勉強
された方で、いまだに前置形容詞と後置形容詞の違いの文法的な意味がわからないという方に
最適である(p.22)。
すなわち「日常よく使われる綴りの短い形容詞は名詞の前に置く」などという久松健一氏の出鱈目
な説明を鵜呑みにしている方は本書で矯正できる。今がチャンス。
(5)第5は「表現練習」。言い換え(各2個の文章)による主要構文の復習。これが会話に役立つので
気に入った。
(6)第6は練習問題。 実力を確認できる。
価格は、1,890円(税込み)。 中味を考えれば高いとは思わない。
追記:
コメントを歓迎します。但し、まじめで賢明な読者諸氏のコメントにのみ応答します。
以上