本放送視聴時、「流石、NHK」と、時に驚き、時に考えさせられました。
(例えば、松岡洋石が、連盟脱退を最後まで望んでなく、帰国後の松岡良く
やったという声援に反し、何時までも脱退を悔いていた等)。
あの戦争、後世を生きる者からすると、番組&書名の通り「何故?戦争を
始めたの?」と思うのです。
ざっくり書けば、「人は見たい物しか見えない」「人は聞きたい物しか
聞かない」「人は望む未来しか想像しない」…の結果が、あの戦争だった
ということです。
やっている本人達に大局観が無いのは当たり前。
だって、戦争をするつもりも無ければ、そもそも準備自体が出来ていなかった。
歯車が壊れた原因は…軍内(番組と本書では陸軍が主)の派閥抗争。それと
やった者勝ち(結果オーライ)の風潮。つまり、責任を取る人が誰もいなかった。
(都合が悪くなると、全て統帥権の名で抑圧した。この統帥権についても詳述有り)
番組を見ていた時も幾度と感じましたが、大局観の無さ、準備の無さ、そして
責任を誰も取らない…そう、1945年から(これを書いている時点で)66年経ちま
したが、状況は全くと言って良いほど同じなのです。
当時も、政争に明け暮れた政治屋を国民が見放し、そこに軍部が乗っかって来ました。
後者は兎も角として、前者はどうでしょう?同じ轍を踏まない為にも、強くお勧めしたい
一冊です。番組では盛り込めなかったエピソードが満載です。