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最も参考になったカスタマーレビュー
21 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
待ちに待った出版!,
By タイセイ "T" (東大阪) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: MONSTER モンスター[完全版] (EUROMANGA COLLECTION) (単行本)
無事出版を心から嬉しく感じる1冊です。河出書房版の第1巻の出版が1998年ですから、続編の邦訳完結に12年待たされた事になります(原作ですら完結に10年掛かった作品ですしねぇ…)。河出書房版とは細部の言葉回しを随分と変えていますが、河出書房版の第1巻の訳が「アンカル」の講談社版のような奇天烈な訳がされている訳でもありませんので、比較してみるのも一興です。登場人物の会話やストーリー展開は、ニコポル3部作同様に読者を選ぶ作品ですので注意が必要です。内容も濃く、読み応え満点なのは保証できますが、刺激的なSFを期待する方には多分ベクトルが異なると思います。既に「ティコ・ムーン」や「バンカーパレスホテル」、「ゴッド・ディーバ」といった映像作品でエンキ・ビラルの作品の空気を知る人にとっては、とても楽しめるものになっています。アートのタッチとしては、ニコポル3部作よりも色をくすませながらも洗練されています。とにかく素晴らしいアートです(エンキ・ビラルが この作品のアートの殆ど全てを立って描いている様子が「ゴッド・ディーバ」のメイキング映像で見る事が出来ますよ)。ただ、原著よりサイズが小さくなっているため、せっかくの伸びやかなタッチがこぢんまりと感じてしまうのは残念なポイントです。河出書房版が ハードカバーの原著と同仕様での出版だったため、アートが存分に楽しめる点は大変良いのですが、第1巻だけで2850円もしていましたので、今回の3部作完全版(実質的には4部作と言えると思います。原著も4冊ですし…)で、ソフトカバーの装丁にしての3360円というのは本当にとても良心的な価格だと感じます。広くこの作品を読んで欲しいと願う編集者の姿勢が心地よく感じられます。バンド・デシネの静かなムーブメントのおかげで、ようやくブノワ・ペータース(スクイテン)の「闇の国々」も邦訳が出版されますし(アートの正確さと緻密さが素晴らしいですよ)、エマニュエル・ルパージュの「ムチャチョ」も2月に本当に出版される模様ですし、ファンにとっては嬉しい限りです。ユーロマンガの後を受けての単行本としての第1号の発売でもあり、編集後記にもっと様々な情報を載せて欲しいと感じる程ですが、敢えてそれを避けているのも、作家に対する尊重が感じられて好印象でした。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
国外コミックに苦手意識のある人、エンキビラルの作品は未読という人 オススメです,
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レビュー対象商品: MONSTER モンスター[完全版] (EUROMANGA COLLECTION) (単行本)
まず、わたしはバンドデシネ(BD)をごく最近読むようになった者です。…なので、わたしのようなBD初心者の方や、海外のコミックに少し興味があるという方にこのレビューを参考にして頂けると幸いです。 わたしは今年に入ってから雑誌『ユーロマンガ』に飛びつき、個性豊かな作品群を読み、『アルザック』『アンカル』『BLACKSAD』等の単行本を購読しました。 どれも、よく練られた重厚な展開なのですが、物語よりもその絵画のようなひとコマひとコマのビジュアルに大いに感動しました。 …逆に言うと、 わたしはそれらの物語にいまひとつ感動や共感することができず、純粋に『楽しい』と思うかとができませんでした…この本を読むまでは。 この作品は、先の方がレビューでおっしゃっている通り、派手なSFアクションものとは違うと思います。しかし、派手さが少ないからこそ表現できる人間味やリアリティに溢れてます。 物語には軸となる3人の人物が登場します。その3人の間には疑いようのない愛情と信頼が 互いの距離が離れていても常に存在しています。それが美しくて、感動的なんです。そして、それと平行して進行する物語が複雑に展開し 目まぐるしく場面が変わりながらも非常に上手くまとまっているのです。完結した際には素晴らしく爽やかな読後感がありました。これは、エンキ・ビラル氏が描く空気感ある世界が視覚に与える刺激があってこそ なのだと強く思います。 前述、派手さがないように述べましたが、映画『フィフスエレメント』にも影響を与えたビラル氏が描く ビークル飛び交う未来都市の様子は SF好きならば 見ているだけでご飯三倍はいけます。 私は BDを読み始めて早々に、愚かにも『BDは絵を楽しむモノ』と認識してしまいました。しかし、この作品によってその考えを改められました。 帯にある通り『モンスター級の傑作』です
7 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
以前刊行された『モンスターの眠り』も入ってます。,
By とうご (岩手出身) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: MONSTER モンスター[完全版] (EUROMANGA COLLECTION) (単行本)
『モンスターの眠り』を定価2850円で買ったこっちとしては、500円多く払えば全話読める今回の状況に少なからず腹が立っている。出版社が違うのは分かるけど、いい加減じゃなかろうか?あと、明らかな誤字脱字が多すぎる(筆者第1刷目所有)。 例:152P「こうしておれはおれは(略)」 237P「(略)偶然の出来事はしばしば繰りエイター(略)」 そして翻訳がおかしい。 例:240P「何をごたごた言ってる」「ごごたじゃない ただ言ってるだけだ」 78P「そういえば言っておくことがあるの…あと聞きたいことも」「まず言っておいてくれ」 他にも教科書の例文のように訳されていて、誰に対して、どのような感情で言っているか分からなくなるところが一、二箇所だけでなく全編に渡って見られる。尊敬語などがごっちゃになった文などが典型的。 例:207P「何をおっしゃっているかわかりません 責任者に言ってください」 178P「火星ですって? もちろん行くわよ(略) 同じように死に繋がる(なんたる殺戮!)(略)」 最初の「ファッキン・ミニキャット」のような感心しない訳に始まり、非常に文章が読みづらい。エンキ・ビラルが悪いのか、翻訳者が悪いのか。 とりあえず、翻訳した方は次の重版の時までに誤字脱字だけでも訂正してください。見直し方が、どう考えても出せるレベルではありません。 そして最後に、絵は素晴しくても、哲学してるように懸命に台詞を発しても、内容があんまり無かったです。
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