怪獣SF「MM9」シリーズ第二弾。
前作はウルトラQ+ウルトラマンだったが、今回はウルトラセブン。又、前作は連作ものだったが、今回は長編の第一部。
テロリストと結託した宇宙人に依り宇宙怪獣達が飛来して来るが、前作でウルトラマンの役どころだったヒメに、地球を守る為に派遣された恒天観測員(!)のジェミーが乗り移り、ヒメと意識を共有して戦う。ジェミーのテレパシーを受けられる少年が、案野さんの息子の一騎であった事から話のメインはヒメと一騎少年、それに一騎のクラスメートで彼に好意を持つ亜紀子の三人となり、気特対の出番はその分かなり少ない。そのせいか、前作が怪獣を扱いながらも本格SFだったのに対し、本作は本格ジュヴナイルといったところ。
宇宙人であるジェミーが中々可愛い。かつて大正時代に日本に来た事があったらしいが、なまじ当時の知識がある為にカルチャーギャップに襲われ右往左往してしまう。トイレが推薦である事を知らず流そうとしなかったり、アキバのホコテンに仰天したり・・・服にしても全裸ているのは良くないと気づいたものの纏ったものが・・・
人間の十倍の知能があると自慢するものの、ヒメの脳を使っているので本来の知力の十分の一・・・笑った。脳を使うと言えば冒頭でテロリスト達に対し侵略者達がメンバーの女性の脳を使って会話を試みるところはバルタン星人のパロディ。
著者は奇想SFが得意でこのシリーズも奇想SFに入るのだが、特に本巻は奇想度もアップしている。
今回は一冊使って序章と言ったところで、かつてジェミーが地球に来た際に関わったと思しき一見美少女の新キャラ登場。次巻が楽しみだ。