石田衣良さんの小説「池袋ウエストゲートパーク(IWGP)」シリーズのガイド本。
「マコト(主人公)は自分に近い」と語る石田さんのインタビューがなかなかいい。
就職活動するときに考えたことは「自分の人生を自分のものにしたいということ」だけだったと言う。
「人生って、自分で見つけたもの以外は全部ゴミみたいなもの」というのも何やら至言だ。
池袋で母親の果物屋を手伝いながら、音楽を聞いて恋もするマコト。
その「自由」を基本にした生き方には憧れるばかりだ。
金にも名誉にも興味がない。
それでいて情に篤く、困った人を助けずにはいられない。
そんなマコトでなければ、
西口公園のベンチに座って青空を見上げ、
「素晴らしいものはみんな無料で、誰にでも開かれている」
なんて言えるはずがない。
小説を読み慣れた人ならIWGPシリーズについて、
「予定調和で、甘さが鼻につく」と言うかもしれない。
だが、そこから生まれるスピード感と爽やかさが最大の魅力で、
石田さんによる「全エピソード解説」を読むと、その「確信犯」ぶりがよくわかる。
やはり、IWGPはオススメ。
だから、この本は必携。
ただ、文庫本でしか読んでいない読者にとっては、
(単行本の)ネタばれがあるので、今は星4つ。