一冊まるごとHSBC香港の本というのは珍しく、しかも情報が新しいということで手にとってみました。
しかし、下記2点の点でがっかりしました。
・投資口座を開くためには英語力が必須だが、その点をぼかして書いてある。
HSBC香港の口座自体は郵送で開設できますが、
投資口座(株、投資信託、債券購入用口座)は現地で開設する必要があります。
その際、担当者との英語での簡単な質疑応答があり、
答えられない場合は口座開設自体を拒否されます。
以前英語の出来ない日本人が口座開設に殺到し、そのための措置ということですが、
この本ではこのことが書かれていません。
・手数料関係が殆ど載っていない
口座維持手数料については載っていますが、
それ以外(特に投資関連の手数料)について全く載っていません。
香港株を保有すると信託手数料が毎月25HK$(年約3000円)、
配当金取得料として1銘柄毎に30HK$(約300円)が配当取得の際にかかります。
売買手数料は0.25%ですが、最低手数料は100HKD(約1000円)です。
米国株の場合は信託手数料が毎月5US$(年約4500円)、売買手数料は18US$(約1350円)です。
(但し米国株はプレミアもしくは30万〜50万HK$の残高が必要)
債券は最低投資額が3万US$(約225万円)または10万HK$(約100万円)で
口座管理料が半年毎に150HK$(年3000円)かかります。
また、ウェブサイトを見てすぐ分かるはずの為替手数料についても書いていません。
これらの情報がないことには日本の証券会社などと比較することなど不可能だと思うのですが・・・・
(※これらの手数料はブログサイトを回って調べました。今では違うものがあるかもしれません)
なお、この本で薦められているDeposit PlusはHSBC日本でもある商品で、
2つの通貨(例:円とドル)を決めてレート(例:1ドル76円)を設定し、
レートを下回ればそのままの通貨で(例:1ドル80円なら円で)、
上回れば設定したもう一つの通貨で(例:1ドル70円ならドルで)受け取る商品です。
少し考えれば分かるように、例でいくと1ドル76円より円高になると円ベースでは損をします。
上記のように、この本には一方的に開設を勧める姿勢が強すぎ、判断材料となる情報が不足していると思います。