久保寺氏の作品は、(実際に使われるかは置いて)テレビドラマ脚本の意識があると思う。
まずは、シチュエーションの切り出しが絶妙で、どこかオチも強引な、幅広い意味で暴力的なところは
デビュー以降の筆者らしいテイストだ。
器用すぎてコンパクトにまとまりすぎているという感じもあって、
筆者の思いがわからないというところもなくはないどころかしょっちゅうだけれど、
言い切るつもりもないけれど、シンプルに言えば、
「まさかこんなオチで、こんなにスカッとした読後感が得られるとは!」という気分を読者に抱かせること、
そこに筆者の楽しみというか、書く理由があるのかな、と思う。
こんなふうに小品オムニバスだと、作品の数だけ「スカッとする」わけで、
彼は本当に、アイデアは生ものだ、だからすぐ書かなきゃと思っているんだろうなぁ。