著者の本は過去に何冊か読んでみた。本書の中で触れられている通り、
著者は本を執筆するたびに紹介する手法を変えている。というよりも、
著者も発展途上の人間でトレードの方法論もこれまでに何度も変わってきた。
その手法の変遷の説明もしてあり、RCI、ボリンジャーバンド、RSIの
ダイバージェンスなどを軸とする現在の手法が解説されている。
これらの解説は著者が現在使っている手法らしく、カラーでていねいに
説明されている。チャート上では「エントリー」「途中経過」「決済」という
感じでチャートと共に解説が書かれていて、参考になることは多い。
過去にこの著者が書いた本の中ではおそらく、最も実践的な本だろう。
ただ、気になる点が2つ。まず、実際のエントリーのタイミングがどうも
「後付け」で解説をつけたような箇所が多い気がしてならない。多くは
5分足、15分足、1時間足が並べてあるが、「5分足でこのタイミングで、
1時間足はこれだけの長さに本当になっているのかな?」と感じさせる部分も
ある(私の勘違いでなければ)。同じ疑問は他のページを読んでいても感じる
ことが多かった。
また、実際のチャートに間違いらしきものがある。「エントリー」と「ストップ」
の画像に同じものが使われている部分がある(P104〜105)。P105には
「その後、大きく値を崩し、あっけなくストップにかかって」とある。
「大きく値を崩し」たはずなのにチャートは動いてないというのは実際どういう
ことなのか?ここだけ単にチャート画像を間違えただけなのか。
曖昧さと間違いでやや後味の悪さが残った。ただ、RCIの組み合わせとその解説は
実践で役立ちそうなので、★4つとした。