昔より格段に本書は良くなった。日本人旅行者の陥りやすい落とし穴が説明され、パキスタンやネパールとの国境越えも丁寧に書かれている。地図なども正確になり、広大なインドを旅行する大きな手がかりになる。今回、一泊数十ルピーの安宿でなく、高齢者が同行していたためタージ系やヒルトン系などのホテルを利用したが、長距離の移動に飛行機を利用し、お金をかければ限りなく快適な旅になる。定番の北インドに加え、南インドやスリランカなどのリゾートも足を延ばす価値がある。本当に心身のリフレッシュになるか疑問だが、リシケシュのアサイラムやブッダガヤの僧院なんかに滞在しても良い。この辺までは本書で十分だろう。しかし、実際に旅行すれば、どの旅行書にも書かれない事実を知ることになる。そこかしこのヒンズー教の寺院は相変わらずシバ神の好物であるハッシシの匂いが漂い、巷ではキングフィッシャーのラベルが貼られた密造酒が売られ、ほとんど都市部スラムの治安と衛生状態は改善せず、世界的に批判される『Born Into Brothels』の世界は健在である。相変わらず信じられないことが数多くおこり、心身ともに疲れました。。