AKB48のメガ・ヒットの理由をマーケティング戦略により解明する。
適切な顧客ターゲティングと商品戦略、巧妙に仕掛けられたファンを「はまらせ」、拡大していくための数々の手法。
これらをマーケティングのフレームワークを使って読み解いている。
全体的に、マーケティングの有名どころの分析フレームワークを無理やり当てはめているような印象。説明に「後付け」「こじつけ」感が否めない。どことなくトンデモな感じが漂う。
著者が自覚してネタとしてやっているのであれば、まぁそのようなものもありうるのだが、どうだろうか。
一番気になるのは、他のアイドルなども同様の手法で売り込んできたものも多いと思うが、「何故AKBだけがこんなに売れるのか」ということに対する答えがないことだ。意識的に色々な仕掛けをしていることは分かるが、いまひとつ決定的な原因が分からなかった。結果的に消化不良になってしまった。
こういう、「自分はマーケティングの色々なフレームワークを使いこなせるぜ」という自慢的な構成にするのではなく、取材などを通じて、事実を掘り下げたうえで、さりげなく知識に裏付けられた分析を行うべきと思う。
新書かつこのタイトルなので、あまり真面目にケチをつけるのはどうかと思うが、もう少し頑張れたのではないか、というのが率直な印象だ。