テレビタックルなどによくでているあのおじさんの本。
読み物として大変おもしろい。
180ページというページ量も
「わかって楽しい新書」として適量だろう。
筆者は家族という制度に縛られないで
いまからはシングルで生きてこうよということを提言する。
前半では
家族、ロマンチック・ラブ・イデオロギーなどが人工的なものである
ということを証明する。
それを前提に後半では
筆者の専門である経済学の観点から
税制面、社会保障面でいかにシングルが「お得」かを説いている。
この本が出版されておよそ10年たつ。
今のところ筆者の未来予想図は当たり、未来希望図ははずれている。
未来予想図はシングル志向は強まり、雇用は流動化し
所得格差も拡大するということ。これは的中している。
しかし筆者の未来希望図ともいえる
あとがきに書いているような「ラテンでいこう」という
気楽に、今日のことだけ考えて楽しく生きようなんて思考は
あまり流行らなかった。
その代わりに蔓延したのは「自己責任」という言葉。
日本人はラテン気質になれない体質なのだろうか。
それとも隣の芝生が青いではないが
やはり他人がいい思いしてたら、そりゃ気楽にゃなれないでしょ
ということだろうか?