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<戦前>の思考 (講談社学術文庫)
 
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<戦前>の思考 (講談社学術文庫) [文庫]

柄谷 行人
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

国民国家を超克する「希望の原理」とは? 「終り」が頻繁に語られる時、我々は何かの「事前」に立っていることを直観している。戦前を反復させぬために<戦前>の視点から思考を展開する著者による試論集

内容(「BOOK」データベースより)

「共産主義が終わった」「五五年体制が終わった」―。二〇世紀最後の十年は「終わり」が強調された時代だった。そして、それは戦前の風景に酷似している。あの戦前を反復しないためにこそ、自身を“戦前”において思索することの必要性を説く著者が、明晰な論理展開で繰り広げる思考実験。ネーション=ステートを超克する「希望の原理」とは何か。

登録情報

  • 文庫: 272ページ
  • 出版社: 講談社 (2001/3/9)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 406159477X
  • ISBN-13: 978-4061594777
  • 発売日: 2001/3/9
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By くにたち蟄居日記 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
 柄谷の本を読むのは これが初めてである。

 本書は著者が1990−1993年に行った講演、インタビュー、論文を集めたものだ。約20年後の2010年に読むと 著者の予見性が良く分かる。

 一点目。著者はソ連亡きあとに 西洋諸国がイスラムという敵を見出したと述べている。これは湾岸戦争を踏まえた見解だが 湾岸戦争の段階では イスラムというものが全面に出ていた記憶は少ない。2001年の9.11という事態があって初めて イスラムというものが大きく語られ始めたと考える。その意味では 著者は 9.11を予見していたと考えるべきだ。

 二点目。著者は 資本主義の暴走と その結果の社会民主主義の勃興を語っている。これはまさに2008年のリーマンショックと その後の世界の対応そのものだ。著者が書いた1990年代前半は まだ 小泉内閣の新自由主義すら想像されえない段階であったことを考えると この予見性の鋭さには驚くしかない。

 しかし こう書いていると 改めて 21世紀初頭の10年間は 9.11とリーマンショックという二つの大きな事件に象徴されたと感じる。その二つを 10年前の まさしく「戦前」に 予見している本書は 今なお 読んでいて刺激的だ。
このレビューは参考になりましたか?
23 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
批評の文体 2002/12/15
形式:文庫
 柄谷行人の本はいつも最後まで読めない。途中で勝手に思考が働きだして、律儀に文章を追うのがまどろしくなる。それほど刺激的であるということだ。ずいぶん以前、無理をして一気に最後まで読み切り、頭がぐちゃぐちゃになったことがある(『近代日本文学の起源』)。細部の刺激がなぜか全体を構想させない、というか独特の屈折と反語と否定に満ちていて、猛スピードで運動し続ける精神についていけなくなる。

 本書は講演録なので比較的楽だったが、小旅行の車中で一気に読み、やはり頭がぐちゃぐちゃになった。(もしかすると柄谷は分裂病者なのかもしれない。常に言葉を秩序づけて排出し続けないと、失語症か誇大妄想に陥ってしまう危機を内部に抱いているのかもしれない。)細部は異常なまでに明解なのに、細部と細部が有機的に全体を構成しない。微分はあっても積分がない。それが批評ということか。

このレビューは参考になりましたか?
44 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:文庫
 「憲法第九条において、現実に憲法に違反することを憲法に従うことのように言いくるめることから、法体系そのものが「決定不能」状態に陥る。」ここを柄谷タームのご愛嬌と読んだ読者は、第九条の改憲が公教育のタテマエ(当然たいていの教師がそれだけでやってるところのもの)がほとんど根本からなし崩しにされてしまうだろうということがわかっているのだろうか?。
「うちの子は私立に行かせるから。」
 良い環境で、良く遊び、良く学び、国をしょってたつような立派な人間に育ってほしいものですねえ。お父様方?、お母様方?
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