この映画では拷問という方法により真実を引き出すという
映像としてはかなり強烈でもあり平和を前提とした社会では
決して許されないことをあえて題材にしています。
ただ私が強く感じたのが
拷問はこのストーリーを進めていく上での一つのエッセンスであり
重要なことは人間が“死”を目の前にしたときや
極限の状態に置かれたとき
今まであたりまえであった社会的価値感など一瞬で消えてしまうということです。
正常な判断や理性がまったくの“無”になってしまうこと
何より人の“強さと弱さ”をうまく見せつけてくれています。
また判断ひとつで未来も変わってしまうということを
完璧な方法とはいいませんが
作品として良く伝わってくるし表現できていると思います。
若干物足りなかったのが
拷問を受ける側になった元アメリカ人のあそこまでに至る背景を
もう少し厳密に描いてくれれば
現実感と厚みが出てよりリアルに感じられたかもしれません
当然俳優の力も働いてはいますが
この短い時間の中ではうまく表現できた映画だと思いました
ただし万人うけする映画では決してありません。
そして内乱や戦争が続いている国では
こんなことが日常として行われているかと思うと想像を絶します。
先進国や法治国家と言われる国々も一皮むけば同類ですが・・
人の道徳や倫理などもろいものですね。