人間とは、過酷な現実を目の前にしても、
必死で毎日を生きようと葛藤する生き物なのでしょうか?
確かに、この本は見方によっては、
「こびている」印象もあります。
震災に関係ないものもありますし、
ちょっと説教くさいものや、
小さな事を美談にしようと、
演出したり、脚色しているかもしれません。
しかし、表面だけにとらわれずに、
その奥に潜む、身近な物語に共感した時、
スッと呼び水のように浸透します。
中でも印象的だったのは、
ある夫が震災の影響で水を買い占めてしまった妻を責める話です。
「貴重な水は妊婦さんに譲れ」と激怒する夫に、
自らのお腹を優しく撫でる妻。
日常に潜む、幸せとは、
こういう事なのではないのでしょうか?
一見すると相反するものの中にこそ、
ポジティブな糧が潜んでいるのかもしれません。
最近は、他人を思いやる気持ちばかりが先走ってしまい、
目の前にある尊さを忘れているような気がします。
本当に大事なものというのは、
意外と身近にあるものだと痛感した一冊です。
<この本の仕様に関して>
最近やたらと「140文字」が、
書籍や雑誌に乱舞していて何だろう?と思いました。
そしたら、
twitterで送れる最大の文字数が、
この140字だそうですね。
よって、この本は、2011年5月の段階で、
twitterに投稿されたものを著者が掲載の承諾を得て、
その140字以内のつぶやきをセレクトしたものです。
また、本書の印税は東日本の復興のために、
日本赤十字社に全額が寄付されます。