『3分でわかるロジカル・シンキングの基本』に引き続いて、同じ著者の最新刊を読んでみた。
どうしてこの著者の本は、こんなに分かりやすいのだろう。
ちょっと取っ付きにくい問題解決手法についての基礎的な知識を、題名のとおり、非常に理解しやすく記述されている。
その分かりやすさは、本文を読まなくても目次を読んでもよく分かる。
問題解決を、問題の発見、原因追及、調査・分析、解決策の実行の読んフェーズに分け、それぞれのコツについて説明しているが、この構成自体が非常にいい。
世の中には問題解決技法に関する書籍はたくさんあるが、どれも原因追及のツール、分析のためのフレームワークといった各フェーズの説明に終始してしまって、この本のように問題解決のプロセス自体を概観するものがあまりない。その点が、他の書籍と一線を画する所だ。
特にいいのは、解決策の実行について書かれているPart4。いくら、問題を発見し、調査・分析をきちんとしても、それだけでは解決しない。この最後の解決案の実行こそが、実は一番難しいとろこだが、他の本ではあまり書かれていない。また、解決案の策定や計画だけでなく、さらにはプロジェクトマネジメントに触れているところは、実践的だ。
問題解決の実行も一つのプロジェクトとして考えれば当然なんだけど、実はそういう視点が欠けているのが実情。
現役コンサルタントの経験から、実例も踏まえつつ、問題解決のプロセス全体をもれなく解説した良書だと思う。