要点整理に留まらない正に実践的テキストである。
それでいながら、コンパクト性があるので外出先でも使える。
所謂、一般的な基本書とは必然的に多少なりとも分厚いものである。
。だが、これは仕方ないことなのである。試験に必要な内容を初学者に判りやすく理解しやすくするために、文字数が多くなるためにページ数がどうしても増えるからだ。
基本書が基本書となるべく必然性とも言える。
寧ろ、試験に出題されないような範囲までも網羅している基本書とは試験に合格するための良書とは言えないので注意を要する。
そこで、良書で自分にあった基本書を一冊選んだ上で、本書を平行することで、効率が増すのである。
基本書である程度理解が進んだら、この本を平行させているのが僕のやり方だ。過去問を通して、知り得ぬ知識があれば、解説であとは覚えればいい。以下に本書の良いところ等を列挙する。
良い面として
※試験問題での指標であるアイコン(絶対に覚えることなど)が豊富で、試験で何を必要としているのかを意識しながら読める。
※覚えること、読んで理解すること、重要用語等も表でまとまっており、レイアウトとしては非常にめりはりがある。
※民法は図がないと理解が難しい。そこを考慮してか民法での分野では特に図が豊富である。
※題名にあるように、まる覚えする意気込みで読めるボリュームである。普通の基本書を4,5回と
読むほどの気力、時間ともに僕は持ち伏せていない。
足りない面(良い面とするなら悪い面と捉える)
※試験全体を決して網羅しているわけではない。基本的な問題内容さえ欠如している面もある。
※憲法、行政法は判例が重要だ。その肝心な判例が事件内容、争点、結論、判例要旨が記されているわけではなく、あくまで簡潔な文章に留まっている。判例に関しては、完全に要点的な文章記述であるため、別個、他の書物で判例を理解しておく必要はある。
※一般知識に関しては当然甘い内容である。よって、一般知識対策としては、この本で期待できない。
まとめ。
判例と条文を別個に意識すれば、僕にとっての行政書士試験の法令問題のインプット本としてこれ以上なものが存在しない。基本書且つ要点整理はこの本で完璧である。足りない知識は過去問で補う。
ただ、注意するべきは一般知識である。いくら法令問題で合格点をとれても、一般知識で足切りされては全く意味がない。一般知識対策は別個に考慮するべきである。