「衰退途上国」である日本の20年後を20のキーワードから考えながら、
20年後に社会を動かしている今の若者にいろいろな側面から「がんばれ!」
と言っている本。
政治的にも経済的にも社会的にも萎縮し衰退している日本の現状を憂い、
「オリジナル」「個性」「質」「職人」「休暇」「夢」「幸せ」「お金」
「時間」「想像力」「政治」「領土」「危機管理力」「首都」「地方」
「ルール」「教育」「(自己)責任」「家族」「40歳」のキーワードに沿って、
現状から20年後を予測して、それを回避するために何が必要かを考えている。
それぞれのテーマはツイッター上で意見が募集され、私もいくつかのテーマ
でつぶやいてみた。結果、私のツイートは3つ、短く編集されて掲載される
ことになった。
200個の一般人のつぶやきを掲載し、目新しさを前面に出しているようだが、
「取ってつけた感」があり、この試みは成功しているとは言えない。また、
東知事の所信を披露するためだけの対談のような感じもある。しゃべっている
のに常に聞き役に思えてしまうおち氏の影の薄すさも気になった。
日本を覆う閉塞感や衰退感に関連の深いこうしたキーワードを真摯に考えて、
最低でも今後の展望くらい持っていなければ、日本の社会は上向かないのは
間違いの無いことだろう。本書は、その空気を感じるには、よい。
情報もノウハウも書いてないが、社会について真剣に考えようという気持ち
になる若者が出れば、この本には意味があったといえるだろう。
つぶやきと対談の内容につながりが薄いことに★1つ減。またツイッターが
未消化であることで★1つ減としたが、東知事とおち氏の型破りな発想に
可能性を感じるのでお薦めしたい。