行政書士は業務範囲が広いから食えないことはない。というのは嘘で、オイシイ業務は他士業に押さえられているため、行政書士が扱える業務はその残りカスでしかない。
しかし逆に考えると多くの資格業が既存の書類作成・申請業務だけでは売り上げが伸びない状況(書類作成ソフトの充実等により、個人でも作れるようになったから)の今は、多くの国民が何を求め、何を心配しているかを自分自身でキャッチして、それに応える法務サービスを考え出して差別化し、それを自分の資格に取り込んで顧客に提供していかなければ食べていくのは難しい。
それを考えると独占業務が固定されている他士業よりも、独占業務が曖昧な行政書士の方がやりやすいとも言える。また、顧問契約を取ることができる税理士や社会保険労務士も今や顧問契約を解除される事も多く、不安を抱えているらしい。
しかし元々単発業務が主な行政書士でも上の顧客のニーズにそった差別化された法務サービスや新しい価値さえ創り上げれば、その法務サービスや価値を欲する人達はその事務所に依頼するしかなく、売り上げも伸びるといえる。
本書と去年(2010年)発売された横須賀てるひさ氏の「行列のできる行政書士事務所の作り方」を熟読すれば、これから行政書士として開業しようと思っている人達の十分な指針となるだろう。