本著は、「首のコリ」という首の筋肉の緊張や異常が、副交感神経の働きを阻害するためにウツや不眠症、めまい、焦燥感など、近年の無気力症も含めた「不定愁訴」の原因であるという主張のもとに書かれた健康系の実用本。
「首こり」は最近、テレビやニュースサイトでも取り上げられていたのを見て、自分の体調不良の原因ももしかしたら首こりにあるんじゃないか、と思って本著を読みました。
内容は、著者のさらっとした経歴(結構すごい遍歴の持ち主)、実績、また表題の副交感神経の機能をアップさせるためには如何に首こりが問題か、ということを延々と手を変え品を変え、詳しく説明してくれています。文章も簡潔でわかりやすいので、医療や人体に関する専門知識がない一般人でも理解しやすく構成されています。
著者は他にも首こり関連の健康本を刊行されていますが、最新刊ごとに新たな情報やエクササイズを追加してくれているので、いきなりこの本から読んでも大丈夫です。
結論からいうと、私は自分でも自覚のある「首こり」持ちだったのですが、本著で紹介されている5分でできる「555体操」を出先でてきとーにやっただけで、その場でぼんやりと鬱屈した感じの頭部の重苦しさがなくなって、頭がハッキリしました。
まあ首や肩をてきとーに回すだけでも誰でも気分や体調は向上するものだとは思いますが、この555体操は首にある多数の筋肉を効率よく刺激して解すために考えられているとのこと、なかなかの効果で驚きました。
また、体操だけでなく重要なのは首を冷やさないこと、ホットタオルで首を温めること、また食生活や、こりを溜めないための生活やスタンスのヒントなどが過不足なく盛り込まれています。
注意点としては、診断項目(チェック項目)でチェック数が多すぎる場合は、要医師の診断と治療とされているところ。
わたしもかなりチェック数が多かったのですが、ひとまず本著の体操や生活改善を推奨されている「二週間」試してみて、改善が芳しくないようなら著者の東京脳神経センターに問い合わせてみようかなと思ってます。
とはいえ、本著は著者の関わる医療機関への販促本ではなく、ちゃんと首こりを自分で予防・改善できる方策が支持されてますから、そこは医師の書く本として信頼できます。
そんなわけで、医者に行ってもマッサージ通いしても治らない不定愁訴で苦しんでる大多数の日本人へ、超オススメです。これは一家に一冊あってもいいと思う。