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龍宮 (文春文庫)
 
 

龍宮 (文春文庫) [文庫]

川上 弘美
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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 『龍宮』は、8つの物語を収録した短編集。いずれもなまめかしくせつないストーリーだ。一見、現世となにも違わない暮らしをする人々の話のようでいて、やけに長生きで、出所がふしぎな生き物たちが次々と立ち現れる。あるものは変化を恐れ、あるものは異質であることに苦しみ、あるものは不変をいとい、あるものはささやかな願いを抱き続ける。

 「北斎」の冒頭では、物思いにふける人物が海辺にたたずみ、一見しっとりとした恋愛小説か?と思わせて、酒好きなタコ人間の話だったりする。満員電車で会社通いをするサラリーマン「うごろもち」などは、もぐら風の生き物でありながら妙に人間的で堅実な暮らしぶりをしているのがおかしい。「島崎」は、7代も前の先祖に恋してしまう老女という突拍子もない話だが、どこか『センセイの鞄』を彷彿とさせる純愛物語だ。「轟」は、エロチックな数え歌のよう。純和風な湿り気を帯びた人物たちの距離感、会話、関係性。それらを見事融合させていくやわらかなことばが、なつかしいようなやすらかな気持ちを呼び覚ましてくれる。

   次々と風変わりな世界を示しながら、そんな世界があってもいい、と思わせる本書は、覚めたくないのに覚めてしまう夢のようだ。だれもが同じような幸せのかたちを求め、同じような生活を送る現代人にとって、「ふつうは」とか「この年だったら」といったすべての既成概念をふっとばす、現代のおとぎ話だ。(七戸綾子) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

出版社 / 著者からの内容紹介

霊力を持つ小柄な曾祖母、人間界に馴染めなかった蛸、男の家から海へと帰る海馬。日常と非日常を行き来する玉手箱のような作品集

登録情報

  • 文庫: 231ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2005/9/2)
  • ISBN-10: 4167631040
  • ISBN-13: 978-4167631048
  • 発売日: 2005/9/2
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By n-naoki
形式:単行本
異形のものたちの物語。磨りガラス1枚隔てた、向こうの世界のお話たちだ。
嵐の夜にもと蛸の男にたかられたり、二百歳を過ぎて先祖の男に恋したり、
鼹鼠が「アレ」を集めたり、主人たちの間を転々とする人間ではないものがいたりの短編集。
「北斎」のもと蛸の男のきっぱりとした話し方が、おかしかった。

私は、雨に日に電車の中で読んでいた、隣に座った人の毛深さが妙に気になってしまった。
読み進めてゆくと、物語の異形のものたちが蠢きだして、周りの風景が溶解してゆく。
そんな心許ない危うい雰囲気を味わいたい方はどうぞ

このレビューは参考になりましたか?
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
カワカミ世界 2002/7/14
形式:単行本
初期のころ、『神様』『椰子椰子』などと同じ雰囲気をもつ作品だ。
人間になって女をよがらせたという大たこの話や、オトさまと呼ばれる曾祖母と話すひ孫の話など、独特のカワカミワールドが展開されている。
わたしは90歳を超える、ケーンと時々鳴く老人とヘルパーの話しが好きだ。

カワカミ作品では、どちらかというと人間しか出てこない話のほうがわたしは好きなのだが、それでも十分楽しめた。
これを読んでおもしろいと思えば上にあげた作品を読んでみるものよい。
物足りないと思った人は『センセイの鞄』『溺レる』を読んでほしい。
あうにしろ、あわないにしろ、一度は読んでみることをお勧めする。

ぴったりと合えば、これは中毒になる。

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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
何章かに分かれているこの本は、一つを読み終えたとき、、
次の章の一行目を読んだだけでもう虜になってしまいます。
どうなっていくのか、読み終えたあとしばらく放心状態で、
作者の感性に驚かされるばかりでした。
この本をきっかけに「この不思議な世界」にはまってしまった
私自身が怖くてなりません。
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飄々とした異界
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独特の、湿り気のある、静謐な、あやしさ。
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投稿日: 2008/7/13 投稿者: tsuki★
いかにもいかにも!!
いかにもいかにも川上ワールド。
正体不明の生物がいぱい出て来まして、
どう考えてもキモイのに、... 続きを読む
投稿日: 2007/11/20 投稿者: 毬藻マカロン
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投稿日: 2005/9/30 投稿者: ドッグ・デイズ
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投稿日: 2005/9/16
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