斎藤孝先生の他の本と同じく、この本も非常に読み易いです。さすが国語の先生だなという感じがします。
速読の効果は、第1に理解力(速度と深さ)が高められること、第2に多読を可能とすることです。
本を読んだとは『「結局どういうこと?」と聞かれたら「こういうことです。」と即座に答えられたり、「なぜ、そう言えるの?」と言われたら、「こうだからです。」と明快に返せること』です。最初から最後まで一字一句に目を通すことではありません。要するにその本の言いたいことを理解することです。速読をマスターすれば、短時間でその本の言いたい事が理解できるようになります。
また、少数の本を精読することよりも多数の本を読むことの方が重要です。その方が多角的に物事を見れるようになるし、柔軟な考え方が出来るようになるからです。そのための手段として速読は欠かせません。
この本には、速読のテクニックが紹介されていますが、「目を上下に速く動かす」とか、「ページを映像として見る」といったものではありません。上で述べた読書の目的(本を読んだとは…)を強く意識することで読むべき部分がわかるようになるといったものです。また、速読の障害となる「最初から最後まで読まなければならない」「本を汚したくない」などの考えを捨てるといった意識改革も必要だと書かれています。
速読だけでなく、今後の読書の仕方を変えてくれそうな1冊でした。