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鼻 (角川ホラー文庫)
 
 

鼻 (角川ホラー文庫) [文庫]

曽根 圭介
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (22件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

人間たちは、テングとブタに二分されている。鼻を持つテングはブタに迫害され、殺され続けている。外科医の「私」は、テングたちを救うべく、違法とされるブタへの転換手術を決意する。一方、自己臭症に悩む刑事の「俺」は、二人の少女の行方不明事件を捜査している。そのさなか、因縁の男と再会することになるが…。日本ホラー小説大賞短編賞受賞作「鼻」他二編を収録。大型新人の才気が迸る傑作短編集。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

曽根 圭介
1967年静岡県生まれ。91年、早稲田大学商学部中退。サウナ従業員、漫画喫茶店長を経て、その後無職に。2007年、「鼻」にて第14回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。直後、「沈底魚」にて第五十三回江戸川乱歩賞を受賞。日本ホラー小説大賞短編賞と江戸川乱歩賞のダブル受賞は史上初の快挙(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 278ページ
  • 出版社: 角川書店 (2007/11)
  • ISBN-10: 4043873018
  • ISBN-13: 978-4043873012
  • 発売日: 2007/11
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (22件のカスタマーレビュー)
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25 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By bruno
形式:文庫
「暴落」「受難」「鼻」の短編三本収録。
「暴落」は個々人が株式上場して、家庭、学歴、職歴、日頃の行い、また友人の
秀劣などが株価を、つまりそに人間の価値を決める社会の話。これはそのまま
「世にも奇妙な物語」の脚本としてありそうです。割とオーソドックスな流れで
はありますがグロテスクかつドライなラストが印象的です。

「受難」は映画「SAW」に酷似したシチュエーションを用いながらオリジナリティ
あるスリラーになっています。ある場所から身動きできなくなった主人公の元に
集まる三人の人物がそれぞれおもしろい。主人公にとって救世主になりうる彼ら
がみんな曲者で、全く役に立ちません。ほとんどコメディーのようなやり取りが
返って歯がゆさと憔悴感を際立たせています。

受賞作「鼻」は先の二作とは全然異なる毛色の叙述モノ。叙述モノと書いた時点
で半分ネタばれみたいなもんですが、単純に読者をひらりとかわすオチだったら
掃いて捨てるほどあります。おそらく読んでまず眉をひそめ、あるいは読みなが
らオチが読めそうなのに眉をひそめ、それからどどどどっとこの恐怖の意味がわ
かるような、そんなおいしい(二度読みできる)お話です。

雰囲気の異なる三つの短編はそれぞれレベルが高く、一気に読めてしまうのでお
すすめです。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 若村さき トップ500レビュアー
形式:文庫
ホラー大賞短編賞受賞作の「鼻」の他、「暴落」「受難」の2編を載せた短編集。

「鼻」よりも、初期の筒井康隆作品風の2編の方が惹かれました。なつかしい感じのする不条理劇です。

「暴落」は、個人が株式市場の評価の対象となる社会の悲劇が、「受難」はビルとビルとの隙間から出られなくなった男の不条理な事態が、一人称で心理を抉るように描かれています。

それに比べると、「鼻」はもちろん秀作なのですが、ややトリッキーな小説で、もやもやした読後感になりました。
このレビューは参考になりましたか?
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By キリ
形式:文庫
久しぶりに手に取った、角川ホラー文庫。

独特のテイストで、読後が微妙…になる物も少なくないのに、つい手が伸びる。

その中で、この一冊は大満足な結果となりました。

●暴落
●受難
●鼻

3編からの短編集です。

中でも、最初の「暴落」は読みながら少し背中が寒くなった方もおられるのでは?
こちらは株式の話ですが、昨今はブログや、ネット小説etc…
私達が評価入れたり、貰ったり…というランキング形式モノがいっぱいあります。
ランキングが上位の方など、励みになるものが
ちょっとしたプレッシャーになることもあるのではと思います。

そういう意味では、近未来の世界のような気さえして
全くの架空のお話ではないようで、薄ら寒くて面白かった。

「受難」は、某映画のパロ的な感じですが、主人公の恐怖たるや…
読みながら、本当にゾゾリ…とさせられました。

「鼻」こちらは、賞を取っただけあって、オチで唸ります。
そうきましたか…っ。成る程に、面白い。
天狗と豚の意味がわかった時に、又ゾゾリ…と。

久しぶりに、ホラー小説を読んだ…という満足感で満たされました。
ゾゾリ…となりたい方は、お勧めです。
このレビューは参考になりましたか?
最近のカスタマーレビュー
一気に読める傑作
暴落、受難、鼻とタイプの異なる中編は、不思議なことに人によって評価がばらばらだ。... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: purefluid
暴落が面白い
暴落 ☆……5... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: スイスロール
かなり面白かったです。
「暴落」「受難」「鼻」の短編三本収録
どれも面白く、一気に読めました。... 続きを読む
投稿日: 9か月前 投稿者: まいまい
「鼻」以外は単なるオマケ
タイトルの「鼻」はよくある手法を使ってますが、展開が新しく斬新だったので星4つです。... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: ぱんだ
お手本のようなトリッキーな表題作
ホラーは表題作しか期待できない。だが、どの話も理不尽極まりない残酷な話が犇めく。... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: 線香ハナビ
暴落は傑作
暴落は★5 短編の傑作だと思う。株やってる人はかなり楽しめるし、上手いと感心すると思う。
受難は★1... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: シーラカンス
現実
奇妙な世界観だが救いようもない話に現実的なものを感じる。... 続きを読む
投稿日: 17か月前 投稿者: JM
よく出来た短編集
 内容の面白さと文体の読みやすさで一気に読み切ってしまった。かなり上手な作家で他の作品も期待してしまう。
「暴落」... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: 茶飯
非常に上手
とても器用で、上手な作家。
文章はこなれていて無駄もなく、まとめ方の巧さは新人作家の域を越えている。... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: 二太郎3
リード作が
短編三作中、個人的に[暴落]が一番好きです。... 続きを読む
投稿日: 2010/4/17 投稿者: 鵺
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