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鼓動―警察小説競作 (新潮文庫)
 
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鼓動―警察小説競作 (新潮文庫) [文庫]

新潮社
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

その後、バーを訪れたのは、新宿で知らぬ者なき“鮫”だった(「雷鳴」)。たたき上げ警視と女性心理調査官が辿りついた真相は(「刑事調査官」)。娘を殺された退職刑事の“犯罪”(「誰がために」)。刑事の妻の危険な逃避行(「ロシアン・トラップ」)。現代っ子巡査が足を踏み入れてしまった事件とは(「とどろきセブン」)。正義とは一体何だ?混沌の世界を生きる警察官の誇りと苦悩を描く全五篇。

登録情報

  • 文庫: 469ページ
  • 出版社: 新潮社 (2006/01)
  • ISBN-10: 410120845X
  • ISBN-13: 978-4101208459
  • 発売日: 2006/01
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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鮫島、再び 2006/2/6
By jun1958
形式:文庫
久々の新宿鮫の登場にわくわくしながらページを繰りました。短い作品ですが、推理小説らしい緊張感と人情、最後にはあっと驚く仕掛けもあり、新宿鮫らしい仕上がりになっています。大沢作品の中ではやはり新宿鮫が一番しっくりきます。しばらくご無沙汰のシリーズですが是非復活した鮫島を読みたいと切に願います。その他には白川道氏の犯罪被害者の家族にスポットを当てた社会派小説、「誰がために」も感銘を受けました。丁寧に書かれており、プロットも巧みでストーリー展開にも無理がなく、重いテーマでありながら、読後感の良い作品です。今まで読んだことのない作家に出会えるものこうした短編作品集の楽しみです。
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形式:文庫
5人の作家による警察小説短編集。
力量十分の作家による競作だから、どれもそれぞれの持ち味を押し出して、読ませる。
トップバッターは大沢在昌の『雷鳴』。
"新宿鮫"の20ページ足らずの掌編だが、グッとくる奥深さ。
永瀬隼介の破滅的バイオレンスな短編『ロシアン・トラップ』でオッ、とおもったら、
ラスト及南アサの『とどろきセブン』で、どこかしら、ほのぼのとする。
それぞれの個性が楽しい。
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新宿鮫に短編があることを最近知った。本書はそればかり集めたものではなく、警察小説の短編集で競作になっている。大沢の他に、今野敏、白川道、永瀬隼介、乃南アサと実力者揃いなので期待した。

「雷鳴」(大沢):新宿のバーで、登場人物は鮫島とチンピラとバーテンの3人だけである。会話がメインで、ラストの切れ味が冴えている。さすが。

「刑事調査官」(今野):ベテラン刑事調査官・ヘイさんのキャラクターが見事で、若手と絡ませた会話が楽しく深い。脂がのりきっている。

「誰がために」(白川):少年法に保護された加害者側と犯罪被害者家族側との対比を際立たせ、痛切な余韻を残す。沁みる。タイトルの「鼓動」という字句があったのは本作だけだ。

「ロシアン・トラップ」(永瀬):警察小説というより、ノワールの筆致でグイグイ引っ張っていき、読み応えがあるが、短編向きではないのかも。

「とどろきセブン」(乃南):等々力警察署管内の交番勤務の若いおまわりさんの聖大は、ひょんな事から、地域の文恵さん・植木屋・棟梁・梶本電気・ナヲさん・シェフ・看板屋の占い師の老人7人と親交を結ぶ事になり、老人たちは手柄をたてさせるべく地域の情報をメールで送るようになる。そのコードネームが「とどろきセブン」なのだ。

短編というより中篇といってもよく、最初は事件らしい事件も起こらず、やや冗長な感じがしたが、新宿署管内のような繁華街の忙しさがない分、のんびりとした日常の出来事を読んでいく過程で、いつの間にかその心地よさに慣れてくる。

競作小説の良さは、ふだんなら手に取らない「とどろきセブン」のような小説を読めたことだ。後ろの解題を読むと、聖大モノの短編集が出ているらしい。読者が要望したからだろうな。うまい。
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