「魔術の歴史」と共に彼の代表作である。この手の本が好きな人は直接6章の儀式魔術の章から読みたいと思う。しかしこの本の構成はこの分野の知識を身につけたい人が学ぶべきカバラ、占星術、錬金術についてもきちんと纏められている。それぞれの章は教科書的なので親切とはいえない。たとえばカバラの章では10個あるセフィラへの惑星や天使の照応関係や、22個の道へのタロットの照応関係がすぐに頭から出るようでないと文字ばかり続く頁は少し辛いだろう。たとえば、5、赤、火星、ゲブラー、戦い、等が直ぐに出て来ないなら他の本から始めたほうが良いかもしれない。少し翻訳ミス、もしくは構成ミスもあり、P.141とP.142にある図4では22個あるはずのヘブライ語アルファベットと道が、20個までしか表に記載されていない所もあった。ダイアン・フォーチュンの「神秘のカバラー」もそうだが、和訳だけを信じて作業するわけに行かないのが、この分野の書籍のまだ辛いところだと思う。総合的には「魔術の歴史」と共に資料としてお勧めの一冊。