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新装版の特徴は、単行本にあった著者序文(河出文庫版には無かった)が収録されていること、そして何と言っても、ロリータのカリスマ、嶽本野ばらによる解説が付いていることでしょう(ロリータと言っても“ロリコン”のロリではなくて“ゴスロリ”のロリです、かなり違うので念のため)。
<澁澤のテクストの最大の魅力は、ディレッタンチック(つまり、チョー趣味的)でペダントリー(つまり、衒学的…学識上位のスノビズムとでも訳すが適当か?)な舌足らずさにあります。>
…と始まる嶽本の解説をどう感じるかは人それぞれでしょうが(まあ感じ方以前に、何でペダンティックじゃなくペダントリーなんだ、とか、スノビズムって訳せてないじゃないか、とか突っ込みたくなりますがそれはまあいいや)、どちらにしても、「オカルトにのめり込むつもりは無いけどちょっとだけ黒魔術の世界を覗いてみたい」という人(そこにはゴスロリな人々の一部も含まれるのかもしれませんね)にはお勧めの本書。魔術関連の本というと、実践法や思想やエピソードの単調な羅列になりがちですが、澁澤の興味のままに綴られた軽妙な文章は単調さとは無縁です。もとが雑誌連載ということもあり、ひとつの章の分量も多すぎませんし。
また、同著者の『世界悪女物語』もおすすめです。
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