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黒魔術の女 (ハルキ文庫)
 
 

黒魔術の女 (ハルキ文庫) [文庫]

森村 誠一
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

沼地のほとりで若い女性の変死体が発見された。死因は後頭部を鈍器で撲られての脳挫傷であったが、性器を鋭利な刃物でめった突きにされ、そこには、複数の男の精液が残されていた。残虐な手口の情痴殺人事件と思われたが......。愛娘を不良少年たちに暴行され、自殺に追い込まれた悲しい過去を持つ愛甲刑事の執念の捜査が開始された。恐怖怪奇性を盛り込んだ本格長篇推理の傑作。

内容(「BOOK」データベースより)

「これはひどい」凄惨な光景に、熟練の鑑識が目を背けた。OLが局部をめった突きにされ、体内には複数の精液が残留していたのだ。事件は凶悪情痴殺人と断定されたが、鍵を握るOLの連れの女は、杳として行方が知れなかった。新婚生活を謳歌する高根沢鴾子には、奇妙な黒ミサの記憶があった。封印したその記憶にも似て、やがて忌まわしい男が鴾子の前に出現する。惨劇の第二幕の開幕であった…。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 354ページ
  • 出版社: 角川春樹事務所 (1997/11)
  • ISBN-10: 4894563630
  • ISBN-13: 978-4894563636
  • 発売日: 1997/11
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 1,593,223位 (本のベストセラーを見る)
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形式:文庫
気鋭・森村誠一が挑む怪奇ミステリー。元々は『闇の奥に火が見える』という題名で連載されていたものを著者が加筆して改名した作品。著者は
本書においてオカルティズムとは相容れない現実性を表現する事に試みたそうだが、それが見事に嵌っています。
まずオドロオドロしさと、リアルに艶かしい対照が際立つ導入部の妙。両親に深夜密林に連れて行かれ黒ミサの洗礼を受ける少女時分の記憶を
持つ女性と、歪形した欲望でハント(強姦)を行う三人の若者達の描写。まずつかみは抜群。
そして起こる、殺人事件。殺されたのは強姦された被害者。だが強姦はしたが殺した覚えだけはないぞ(?)。残虐な手口に怒れる愛甲刑事達が
立ち向かう。ここで上述の現実性が生きてくる。立場も価値観も異なる刑事達の人間ドラマを見事に描いていて読み応えあり。
そして、ミステリーには欠かせない密室殺人。第二の現場は、密閉された別荘。そして、捜査本部が犯人の目星をつけていたところで、それを
覆すようにして起こる第三の殺人と、きっちりサスペンスを引っ張る。
そして本書の底流を流れる重要要素として、国際神秘学会なる邪教めいた集団の存在がある。彼らの目的とは一体何か(?)。本書はどちらかと
言うと、サスペンスと不可思議さで読ませる小説であって、本格的に謎解きを愉しみたい人向けではありません。だが、最後になってようやく
明かされる真意には驚倒ものです。考えてみれば主要人物が執る不可思議な行動にはその動機しか存在しないのだ。。あまりに現実的な動機。
別レビュアーさんの批判は最もで、確かに安直で判りやすい人間関係だが、それが反って奇妙にリンクする怪奇性を盛り上げるとも云えます。

現実を突き詰めれば、エゴを突き詰めれば、それ自体がオカルティズム然として見えてくる。。そこが面白さですね。仕事、宗教、時代性など
様々な構成要素が最終的には一つの現実(オカルティズム)になる。
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形式:文庫
『黒魔術の女』と題されている割には、意外にまっとうな警察小説。強姦殺人と密室殺人という二つの事件を描くと同時に、黒魔術を行っている謎の団体も微妙に絡んでくる。それらをリンクするのが要するに「黒魔術の女」であるわけだが、このリンクのさせ方は相当にマズイ。読めばわかるが、これらの事件の底流を流れるものが果してこの程度の描写で済んでしまっていいのだろうか? いささか安直な人間把握が問題を感じさせる。
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