ロードス島戦記の登場人物アシュラムにスポットライト
を当てた作品『黒衣の騎士』です。
この巻の立ち位置は、ロードス島戦記最終巻で、
パーンたちと別れた後のアシュラムがマーモ軍
の残党を率い新大陸を目指しロードス島(マーモ
はその一画の最南端の島)を船で脱出した後の
話と、それまで語られていなかったここまで到
るアシュラムの人生の軌跡(ベルドやピロテース
との出会い、侵略先カノンでの苦労など)につい
ても語られているので間違いなく注目を集める立
ち位置(巻)です。
読み所3つ挙げますと、
(1)アシュラムの私室イベント。
(2)古代樹の苦悶。
(3)神の声を聞くアシュラム。
これ以外に、ベルドとアシュラムの決闘、ベルド
とアシュラムの人間性が伝わってくる描写、
ピロテースとアシュラムの信頼関係の端緒描写が
あるのでそれなりに満足できます。唯一の不満は、
ベルドの凄さの説明が大まかで、魅力を伝える話が
少ないことです。贅沢なことかもしれませんが。