前作の内容はうっすら覚えている程度だったのですが、それほど前作の内容がかかわることはないので、この作品から初めて読む読者でも問題なく話しに入っていける内容になっているとは思います。さらりとした説明がほどよい感じです。
読みどころ、というか感じどころは、もともと飄々とした性格の加賀美ですが、組に戻ったということで一本背筋が伸びた感じのかっこよさが出ているところと、その加賀美の変化にうれしくもありながら、とまどっている玲司のけなげな姿。
今回はこの二人に加えて、加賀美の昔からのヤクザがらみの知り合いで、めちゃくちゃかっこいくて仕事出来る男だけど実はすっごい冷たいという経済ヤクザ、東條が出てくるところも読みごたえがありました。
穏やかで人当たりのよさそうな中に光るヤクザ気質みたいなのが、よく伝わってきて、この東條が加賀美よりも素敵でした。
この東條、機会があれば、今後もっと掘り下げて書いてほしいところです。
ただ、この東條がかなりメインで出てきてたからか、加賀美と玲司の2人の絡みが少なかったような。
彼の印象が強くて、加賀美の影がちょっぴり薄まってしまった感じでした。
それだけ東條がかっこいい、いかにも攻!みたいな男フェロある男だったということでしょう(笑)
その割に全体的には色恋が弱めだったので、もう少しガツンとした部分が入っていてもよかったかな……というところで星4つです。