第一部が完結という事ですが、この巻の展開は、ずいぶん慌てて終わらせた感じが…。
水城先生は、人間の感情をじっくり描くのが得意な作家さんなので、
この早い展開は「あれれ??」という消化不良の気分です。
二人がくっつくのも、生島光哉との決別も、以外にあっさりしていて、
期待していたドロドロが無かった…。ちょっと水城先生らしくない展開です。
かくいう私、なんかアリスが好きになれませんでした。
設定上は「お人形のように可愛いアリス」とは解っているんですけどね。
だから、他の方のレビューにもあるように、なぜヴァンパイヤ達がアリスに魅かれて
いるのかが、理解不能だったというか…。
後半に「魂の座する間」を読んで、やっと、しっくり感がありました。
大人の女の顔をした菊川梓のほうが、断然にいい女に見えます。
これまでのアリスの顔を、すべて菊川梓に置き換えたら、ディミトリが魅かれていく
過程が、違和感無く読めるのではないかと思います。
でも、「ディミトリは今でもアニエスカを愛していて、器である体がすきなだけ」と
アリスが思っているという設定が重要だったので、初めから菊川梓の顔で描いて
欲しかったと思うのは、無理な要求なのですけれど…。
でも最後のほうで、玲二の鏡に写った顔が気になります。
2部はもしかして彼の話なんでしょうか?
彼の過去&未来のストーリーは気になっていたので、
2部がその話で展開するのなら、期待大で楽しみです!